まさかの検査結果

阿財実家から上海へ戻ってきました。

到着が23時過ぎ。帰宅してベッドに入ったのは0時半でした。

ポンちゃん命の六斤。義実家にいた時もずっと「ポンちゃんに会いたい」「上海に戻ったらポンちゃんと会える」とずっと楽しみにしていました。

翌日、まだアイが春節帰省から戻っていないので、なかなか忙しい。スーツケースの片付けもしないといけませんし。ようやく夕方に暇をみつけペットホテルにポンちゃんを引き取りに行ってきました。

ポンちゃんを預けた時ひと騒動あった(参考ブログ:目の前が真っ暗になるとはこのこと)ので、こわごわ「ポンちゃんを引き取りにきました」とカウンターで告げたのですが、スタッフは「あ、はいはい」という感じでポンちゃんとご対面。

すぐに残りの予防接種も打ってもらいました。次回は一年後とのこで規定の注射は終了。以降こちらで預けるときの問題はクリアーしました。

目次

中国の飼い犬に必要な予防接種(動物病院発行の予防接種記録より)

生後8週 基礎免疫→  宠必威 幼犬保(二联疫苗)

生後11週 第二次基礎免疫→宠必威 优免康(四联疫苗)1回目

生後14週 第三次基礎免疫+狂犬病→宠必威 优免康(四联疫苗)2回目

———ここで子犬時に必要な注射がワンクール終了———

1年後 免疫強化+狂犬病 以降は1年に一回

!日本帰国に必要な予防接種とは異なるので注意です!

昨晩ポンちゃんとの再会を果たし、大喜びだった六斤。阿財も帰宅してその日の夜は家族団らんという和やかな気分でした。

そして今日・・・

春節休み前に出していたポンちゃんの血清検査結果が出た(参考ブログ:ポンちゃんの帰国準備)のですが

まさかの狂犬病抗体値不合格

渡航にまつわる抗体検査が不合格だった、という話をまず聞いたことがなかったので驚きました。

日本にポンちゃんを連れて行くことができないばかりか、

狂犬病の抗体値が低い=その犬に噛まれると狂犬病にかかるリスクがあるということです。

狂犬病はかかったら死ぬしかない恐怖の病気。この国で捨て犬を拾って飼う事のリスクを感じました。

特に上海在住者にとっての狂犬病については上海在住内科医の方の「上海で働く内科医のブログ」が役に立ちます。特に(2)は狂犬病の怖さを感じました。

マジメな狂犬病の話(1)-どのくらい発生しているのか
マジメな狂犬病の話(2)-発症したらどうなるのか
マジメな狂犬病の話(3)-知っておくべきウイルスの特徴
マジメな狂犬病の話(4)-ワクチンの基本的考え方
マジメな狂犬病の話(5)-狂犬病Q&Aマジメな狂犬病の話

この件について獣医師さんと電話で話しました。

獣医師の話によれば、

①狂犬病の予防接種を打っても抗体値が上がらない犬は稀に存在する。

②狂犬病の予防接種を打って抗体が最大値になるのは2週間後。可能性を広げる意味では2週間後に血清採取→その一週間後に日本へ血清をハンドキャリーというスケジュールにしてみては。

③ポンちゃんが元捨て犬であったとしても、私たちが狂犬病にかかるリスクはかなり低いと思われる。上海市内での狂犬病発生件数はここ数年聞いたことがない。最近の上海市の狂犬病発生は郊外。

④ポンちゃんが狂犬病にかかっているかどうかは死後に解剖して脳を検査しないと分からない。

幼いころ野犬に噛まれて何度も狂犬病の予防接種を打ったことがある阿財。かなり心配して「明日にも保健センターへ行って全員注射をしよう」と言い出しました。

抗体値が今回低かった原因を考える

その一方で今回の血清の運搬、阿財の知人に依頼したのですが、その知人の運搬状況を確認すると、血清運搬方法が決められたやり方に従っていなかったことが分かりました。

同封した説明書には「冷蔵保存」「日本の空港到着後にクール便で発送」なのですが宅配便の送り状を見ると

①クール便でない

②発送日が日本到着の3日後

この状況を見ると、血清を渡した時に同封した説明書を全然見ていない可能性大。渡した時保冷剤も一緒に入れておいたのですが、その後保冷措置を何もしていなかった場合、最大1週間程度常温にあったのです。阿財「本人に状況を詳しく確認しますか?」と聞いてきましたが、もうこれで検査結果が変わるわけでもないので「その人と会う時があったらでいい」と返事しました。

そのことで血清の品質が変わって今回の結果?と思い再度、獣医師に尋ねましたが、「冬なのでそう品質は変わらないと思いますが・・・推奨されている手順を踏んでいないことは確かだしなんとも言えないです」とのことでした。

更にネットで調べたところ

・血清は常温に3日で品質が変化することもある。

・生後1年未満の子犬は抗体がつきにくい。

という事もあるとのことでした。

きちんとガイドラインに従った輸送方法で再検査に臨みます。

幸いな事に日本に今すぐ帰る予定はないのですが、このままの状況も困る。ポンちゃんの寿命をまっとうするまで10年位はかかると思います。その間中国に住むこと、私は全くOKですが、一番怖いのは狂犬病の注射を打っても抗体値が上がらない犬ということが確定することです。狂犬病は命に関わります。

ちなみにこの検査結果、ちょうど家でお昼ご飯食べている時に知りました。六斤が「ポンちゃん飼えないの??」と大泣きを始め、獣医師に確認したり、阿財が送り状のデータを探したりして中座したりした(そしてその後阿財なんとなく食欲わかずご飯全然食べなかった)ので、とんだお昼ご飯になってしまいました。

大事な事を人任せにしちゃいけないって前も思い知った教訓だったのにな。私がハンドキャリーしてしっかり検査に出したいくらいだよ!獣医師さんとも相談して再度ベストなタイミングで血清を採って、きちんとした輸送方法で検査に出します。

しかし今年の春節ポンちゃんの騒ぎに始まり、ポンちゃんの騒ぎとともに終わるという感じです。この結末はハッピーエンドであってほしい。

きっと大丈夫だよ~。