目の前が真っ暗になるとはこのこと - Axin(あしん)の日々徒然 in上海

目の前が真っ暗になるとはこのこと

いやはや、久々に疲れました・・・

明日の飛行機で義実家に里帰り。

今回ポンちゃんはペットホテルに預けることにしました。

送迎の車を出してもらう予定だったので、前日に「予約入っていますか?」と確認。「入っていますよ!」と。よっし。抜かりなし!

今日、朝から六斤は「ああ、ポンちゃんとお別れかぁ・・・><」とずっと悲しそう&時々ベソかきしていました。

時間通りにポンちゃんお迎えの時間が来、ドライバーから電話があり、六斤と一緒に車に乗りこみました。

そうして着くと、この日預ける人が多いとのことでしばし待たされました。なんてったって明日は大晦日だものね。

10分程度経って呼ばれ、診察室(このペットホテルは動物病院併設)にポンちゃんを連れて行きました。

「予防接種の記録を見せてください」

予約の時に「予防接種は済んでいますか?」と聞かれて「はい」と答えていました。

「この病院での記録は2回までですが」

「日本へ渡航する可能性があるので他の病院で打っています。その記録はここにあります。」と別の予防接種記録を見せました。

すると

「全ての予防接種が打ち終わっていませんよ。最悪ここで預かることはできません。」

ええっ!

ポンちゃんは拾った犬なので、どのような予防接種をしたか不明。秋に拾い、この動物病院で1、2回の予防接種を打ちました。

その後、日本に連れて帰るかもしれないので日本に行く為の手続きに入り、「注射はすべて打ち直し」と言われ、それに従いました。打ち直しの1回目は3種の注射、2回目は狂犬病1本です。

日本に行くための注射を済ませ、血清採取までいったのが2週間ほど前。現在日本の検査機関にて血清検査中で、問題なければ半年後に日本に入国できます。

私、てっきり日本に行くのに問題ない=予防接種は完了した、と思っていました。

スタッフは記録を指し示して言います。「8聯4聯が一回足りませんが」※

※2/5追記 「8聯」でなく「4聯」です。「4聯2回」が頭にあって8と書いてしまいました。訂正します。

「日本に渡航できる注射が済んでいるという事は予防接種が終了しているということではないのですか?」

「日本の渡航準備の注射は狂犬病に主眼を置いています。当院預かり条件の予防接種完了とはみなされません。すみませんが・・・」

ええーーーー!!それは困る!!

「では今日その注射を打って預ける、というのは?」

「免疫がつくまでは時間がかかります。今日打つのも当院のガイドラインに違反します。」

もう目の前真っ暗。

「でも私たち明日の飛行機でもう出発なんです」

「すみませんが預かれません。」

私の中国語能力じゃ限界を感じたので、豆豆と留守番をしている阿財に電話。

「預かれないって。」

「ええっ!」さすがの阿財もびっくり。

電話を病院の人に代わってもらい話してもらい、色々話しこんでましたが私に携帯を返してきました。

途中「予約の時に予防接種の完了確認はしましたよね?」と阿財に聞いていたので、阿財は知っているはずがないと思ったので「聞かれました。」と私が答えました。

電話を切るとすぐにそのスタッフは待合室へ走っていきました。

カウンターのスタッフ(予約を受けたスタッフ)と喧々諤々始まり・・・

カウンターの人が「私のせいだって言うの!!」と怒鳴り声をあげたのでたまらず私が飛んで行って

「違うんです。彼女は私に予防接種のことを聞いてきました・・・私の知識不足だったんです。すみません。犬を飼ったことがなかったのと私の中国語能力がなくて何が必要な注射なのか分からなかったんです。」と言うと二人の口論が止まり

カウンターの人は私にものすごい早口で「これからこの犬の病気の抗体検査をする。30分経ったら検査結果が出る。抗体値がよかったら預かる、悪かったら預かれない、その時はあなた自分で預かり先を探して。検査料は300元(4,800円)。いい??」

もうこれしかないので「いい」としか言いようが・・・というより、この言った内容も「いい」と返事をした後でよくよく記憶を整理して頭の中で訳して理解できた。

病院スタッフは「分かった。そうする!」と憤慨しながらポンちゃんを採血に連れて行きました。

間もなくポンちゃんは私たちに返され、30分待機。

たまらず心の整理をしようと、これまで犬の事を相談してきた友人に電話しました。まじでこの時泣きそうでしたが話しているうちに落ち着きました。友人、めっちゃいい人で近所に仲良くしているペットホテルに聞いてみるよ。とか、どうしてもダメならうちで預かるからね!と。その一言にどれだけ心が支えられたことか!

友人との電話を切って検査結果を待つ間、検査結果がダメだったらどこに電話しよう、誰に電話しよう、最悪残ることになったら誰が残る?私は豆豆と一緒になるし、阿財の実家なのに阿財が帰らないなんて・・・あー・・・飛行機のチケットどうするんだ・・とかいろんなこと考えました。

そして30分後、運命の検査結果が出たので再度診察室に呼ばれました。スタッフが預ける為の記載書類を持っていたので「これはイケる!」と予想したのですが、そうでした。「院長とも話して特別に」と。ああ、よかった。

↑検査結果の紙。イヌ伝染性肝炎、犬パルポウイルス、犬ジステンパー ウイルスの3種の抗体値を検査しています。

フー・・・よかった・・・よかったよーーーーーー

「フードは持ってきてますか?」

(あれ?フードは自前なのか。予約の時に何も言われてなかったよ・・・)「持ってきていません」

「なら買ってください」とその場で市販価格の2倍するフードを購入。もはや預かってもらってよかったと安堵するばかりで「もういいや・・・」という気持ちで支払いました。次回から気を付けよっと。

その後検査料含めた支払いをし、ポンちゃんとお別れ。計1400元強(22,400円)でした。迎えの日に8聯の予防接種をすることにもしました。

六斤、ポンちゃんをオリまで見送ると言っていましたが、この日預ける人が多く時間がかかるとのこと。外も暗くなってきたので私たちは帰ることにしました。

帰り道、友人に電話報告をし、六斤の顔を見るとベソかき。ちょうどコンビニの前を通りかかったので好きなお菓子を買ってあげました。

私「まさか預かってもらえなくなると言われるとは。六斤、ポンちゃんと離れて悲しいと言っていたけれど、預かれなくて戻ってくるのも困るよね?」

六斤「うん、それも困る。」

帰宅後はそりゃもう疲れましたよ・・・。ええ、久々に目の前が真っ暗になる気分を味わいました。もうホントこんなことは勘弁です。

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『目の前が真っ暗になるとはこのこと』へのコメント

  1. 名前:ree 投稿日:2017/01/27(金) 02:02:24 ID:27f2b1de5 返信

    うわぁ~~~~~読んでで・・・よかったですね~。
    阿財さんにスタッフと話してもらったのもよかったですね。
    うちも困った時は父ちゃんの登場です。
    そう、なんで獣医さんとこのフードってあんなに高いんでしょうね~。
    本当によかった。
    これで安心して出発ですね。

    • 名前:阿信 投稿日:2017/01/28(土) 15:10:22 ID:9b65a2198 返信

      言われた時は血の気が引きました・・・。ポンちゃんに抗体があって良かったです。
      以前、カルロス・ゴーンさんの奥さんが書いた本を読んだことがあったのですが、大事な局面には夫を出すべきと。学校の先生に対する時などでは男性が交渉の場に立ってうまく行くことも多いと。ゴーンさんの奥さんでさえそう言うなら一般庶民の私がギャーギャー言ってもなぁ・・・と妙に納得して以来その方式にしています。
      reeさんもフードの高さ経験済ですか~。もう預かってくれるなら何でもいいやという気分でした。次はフード持ち込みにします!

  2. 名前:イップ 投稿日:2017/01/27(金) 03:53:43 ID:cda0712b6 返信

    書いてるってことは一件落着したんだと理解しながら読んでもハラハラしたわ…。
    最悪の事態の時、優しいお友達さんのとこのワンちゃん達とポンちゃんが、阿信さんが戻るまでの間、暫く一緒に過ごす賑やかな光景まで想像してしまったよぉ。笑
    では、気をつけて行ってらっしゃい(^^)/~~

    • 名前:阿信 投稿日:2017/01/28(土) 15:13:40 ID:71f0ed0af 返信

      本当、どきどきさせられる話だよね!
      こんな時に助けてくれる友達がいて助かったよ!最後はハッピーエンドだったのが更によかった゚+.゚(´▽`人)゚+.゚
      イップさんのコメントで私もなんかその光景を想像してホノボノしちゃった(笑)
      只今帰省中だよ~。