というわけで、この記事では中国人と結婚したばかりの日中国際結婚ビギナーだった時代の私の甥っ子への当時の印象を書きます。
目次
出会った当初、幼い甥っ子ただ「かわいい甥っ子」だった
最初会った頃はまだまだ小さくて「カワイイ・・・」と思ったのですけどね。ごめんなさい。私の考えがカタイのかなぁー・・・とにかく甥っ子に対しての周りのしつけがハンパなくユルユルだと思うんですよ。
「このままじゃわからないよ!」ですよね。当時のエピソードを紹介します。
甥っ子お食事時間。驚愕のヒトコマ
5歳の彼、自分で食事食べません。通常この歳の子は自分で食べるものです。それを前提にして以下を読んでください。
義実家、甥っ子が来ている時の食事の時間は義父が見たいTV番組が見れません。義父は19時5分くらい前(←細かい 笑)に天気予報を見、翌日の天気をメモ帳に記録する永年の習慣があります。そしてその流れで中国中央電視台CCTVのニュース番組を見ます。
しかしそんな流れはガン無視で、甥っ子が来ている時は甥っ子ママは甥っ子の為にDVDを持参。アニメをつけ・・・
つけたのは「トム&ジェリー」。
ここで、私一番驚愕したのですが
お母さんが彼のお口にせっせとご飯を運びます。
甥っ子、自分に与えられる食事に目もくれず、テレビをガン見・・・。
ちょっと、何??この異様な食事風景。
甥っ子の家に遊びに行ったとき
甥っ子の家にお邪魔しました。帰省の時の流れでよくあることです。
甥っ子両親が買いものに出かけ、家には阿財、甥っ子、私に。「私たちに子供ができたらこんんな感じに過ごすのかな~」なんてにこにこ話をして、リビングのソファに座り、一緒にテレビを観ていましたが、
何を思ったのか、この甥っ子
突然私の背中をむちゃくちゃ蹴ってきました・・・
ええっ何何??
イヤだなぁと立ち去ろうと立ち上がると、甥っ子なおも私を追いかけてきてお腹にパンチパンチ!
これが結構痛い・・・
「痛いよ!やめて!たたかないで!」と中国語で一生懸命注意しても
お前の下手な中国語、ワケわかんない!ええい!パンチパンチ!
とパンチ続行。追いかける甥っ子。逃げる私。最後は阿財が間に入って止めてくれましたが。
すっごくムカつきました。←大人げない
甥っ子にお小遣いをあげようとしても・・・
阿財から甥っ子にお小遣いをあげようとした時のこと。阿財が「ちゃんとお礼を言いなさい」と言っているのに、甥っ子は「ちょうだい!ちょうだい!」とお小遣いを奪い取ろうとします。
阿財「ダメだよ!ちゃんとお礼しないと・・・」
とやっていたら
遂にムクれ、泣き叫び、「要らない!!」・・・修羅場となりました。
そこでおばあちゃん(義母)が登場!
私としてはてっきり甥っ子に「ちゃんとお礼言わないとだめでしょ」と叱るかと思いきや、
まだ子供なんだから大目に見てあげなさいと阿財を説教。
ポカーンですよ。なにこれ?カルチャーショック?的な。
いくら孫が可愛くてもなぁ・・・・と義母の態度に目を白黒しちゃいました。
ま、こんな甥っ子ですが、自分の家の外かつ自分をドロドロに甘やかす両親が身の回りにいないと割とおとなしい。やっぱり子供です。
春節(旧正月)の北方中国の食べ物と言えば水餃子。私は義実家で餃子包みをお手伝い。脇で甥っ子はちょこまか遊んでます。ちょうど甥っ子両親が席を外していたのもあってかおとなしい。
阿信「ちょっとこっち来て餃子包むのやってみ~。おもしろいよ。」
甥っ子「そうなの?」
阿信「粘土みたいだよー」
と餃子つくりにいざなって手伝わせました。そしたらば、餃子包みを手伝っている最中はあの、子供らしいキラキラした興味津々の瞳でがんばっているんですよ。
君もやればできる!!
私、めっちゃ感動しました。そうよ、こうやって手伝わせていけばこの子はきっと、変わるはず・・・・・
そう思ったのも束の間、甥っ子母登場。
私が「甥っ子君が餃子作りを手伝ってくれてますよ!」と話すと「あ~ふーん、そうなのね。○○(甥っ子の名前)!トム&ジェリー見ましょ!」と。DVDの始まり始まり~。
そりゃあね、5歳児にとっては餃子つくりよりトム&ジェリーですわ。
甥っ子の餃子つくり10分足らずで終了。
日中国際結婚したばかりだった私にはこの出来事は非常に印象的でした。
でも当時は私も子供がいなかったため、どうしてこんなにジジババが孫に甘いのかもあまり理解していなかった面もあります。また中国の一人っ子政策によって孫の存在価値が非常に大きかったことも、阿財の故郷では男の孫が一種ステータス的なことも知りませんでした。
甘やかされたことによる弊害なども言われるものの、上海の街中でその一人っ子世代の人たち(初期の人は30代半ば~)を見ると、割にスマートでマナーのいい人が多く、お年寄りの方がよっぽどマナー悪かったりもします。上海が進んでいる都市だからかもしれませんが。
小皇帝の道をひた走った甥っ子も、この夏(2017年)に我が家に泊まりましたが、おとなしくいい子でした。自分で上海の街を歩き、感じたところも多かったと話していました。高校生になった甥っ子の成長を感じました。