今回の話は重いです。問わず語りな感じにつらつら書きます。
この週末から義両親が上海の我が家に滞在します。
阿財と六斤が山東に1泊2日で帰省して1週間も経たないうちに上海の我が家に来るのですが・・・
その理由は義父の病気治療
義父は今がんの闘病中です。ステージⅣ。末期です。骨転移も見られると。
詳しくは阿財から言わないし、濁したいそぶりだったので深くは聞いていませんでした
ある日阿財から「この資料を〇〇さんが来たら渡してほしい」と言われて渡された資料があり、クリアファイルに入っていたのをそっけなく渡されたので資料に目が入り、中を見ると、それは医師が作成した義父の病状の資料(中国語で病历)でした。
国立がん研究センターHP内のがん情報サービスで義父の患っているがんの情報を調べてみると5年生存率「予後が大変厳しい」とあり、末期がんというのはどれも厳しいとは分かっているものの動揺しました。
既に山東の省都の病院まで行ったものの、この癌の根治治療は「手の施しようがない」というのが医師の見立て。癌の根治治療と言えば外科手術になりますが、骨にも転移している、80歳を越える義父の年齢や心臓の病気があるため手術はできません。
痛みやガンの進行を和らげたり、義父の場合は皮膚表面にも出てきておりその患部の手当てをする、というような治療しかできないと。
初夏に義父は手術の為に入院していたのですが、詳しい検査をした結果、以上の医師の判断となり退院しました。
そこで義父は上海の阿財に「上海で治療を」と希望し、私たちが一時帰国している時に義父を受け入れてくれる上海の病院を探しました。
やはり山東の病院同様「治療はできない」という病院ばかりでした。
義父の持っている健康保険(中国語の医保)は山東省内の病院のみ使用可なのですが、上海で唯一某病院は義父の医保で治療ができるとのことでそこへ望みをかけたのですが、そこもダメ。
阿財は「この病状では根治治療は難しい。でも義父はとにかく上海で何らかの治療を受けないと気が済まない。弟とも話して対症療法的なものでも上海で受けて、あとは上海の親戚と会ったり、孫とゆっくり過ごす時間ができれば」というスタンスで行くと話していました。
その後私が知らない何かのコネを使ってやっと引き受けてくれる病院を見つけたとのことです。義父の医保は使えないので全額自費になりますし、手術をするわけでもないのですが、とにかく引き受けてくれる病院があって義父の希望は叶えられたのでホッとしました。
先日の帰省はその事の報告の為だったのです。
阿財の両親に六斤はとてもとてもかわいがられています。
毎回帰省して山東から上海へ戻るとき、六斤は別れが辛くて泣きます。
今回の帰省の帰り際には「おじいちゃんおばあちゃんは5日経ったら上海に来るから泣かないよ!」と言って別れたそうです。
六斤には「イエイエ(爷爷:父方のおじいさん)は病気治療で来るんだよ」と話していますが、ここまで深刻であることはもちろん、六斤には話していません。
阿財に義父の様子を尋ねると、義父は特にげっそり痩せた様子もなく、食事も普通に摂れているとのことでした。
骨転移は激しい痛みが伴う、と聞いていたのでその点心配だったのですが、特に痛みに苦しんでいる様子はなく、夜も眠れているとのこと。
目下小康状態といったところでしょうか。
阿財の話では阿財と六斤が実家に着いたばかりの時は義父の表情は暗く、声を出す元気もない感じだったのが、六斤と話したりするうちに表情も明るくなって元気が出てきた感じだと。
「病は気から」と言いますが、孫と会って元気が出てきたんだと思います。
それが病気の根治にはならなくても、義父が少しでも永らく生きる力になってくれたら・・・。
だから今回の義父母の滞在では、毎度ありがちな衝突は絶対避けて、二人の言う事はたくさん聞いてなるべく私が譲れるところは譲り、義父母の前では出来るだけニコニコしておこうと思っています。
後で悔いを残さないよう、私も今回は親孝行に撤しようと思ってます。今のところは・・・。
目下の予定では、義父母が上海に着いたら数日我が家に滞在、その後1週間入院。「光線療法」というのを受けるそうです。
入院中の付き添いは義母がし、上海の親戚もフォローしてくれる予定です。
私は六斤と豆豆の世話があるため、病院に行って義父を介抱するなどはしなくていいと阿財から言われています。
退院後は義父母が望む期間滞在してもらって上海の親戚や知り合いと会ったり、我が家で豆豆や六斤とゆっくり過ごす時間を取ってもらおうかと。
アイにも事情を話すと、色々料理など考えてくれていて、「滋養をつけるには鳩がいい。週明けには鳩を買ってスープを作る」と話していました。
ただ、全般的に「義父母世代の人が家に来ると気を遣う」とか「あなたも大変ね」と言われてます・・・ええ、かなり大変だと思います。
義父の病気なんか感じさせないようなハプニングなんか起こって皆であははと笑えたらいいなぁ。
きつくなったらここで愚痴るかもです。
確かに・・・しんどいですね。生きていくってこういうこと乗り越えなくちゃいけない、わかっているけれどつらいです。6ちゃんはもちろんですが、阿信さんの明るさと優しさ(セクシーさは封印)がお父様のこころの慰めになると思います、鳩スープもなんらかの効能(?)があるはず、みんなやさしいです。しんどいとは思うのですが、なんででしょうか、読んでいてやさしい気持ちになりました。つらくなったらどんどん記事にしてください、お付き合いします!