ミンハン(闵行)区で狂犬病による死亡例発生

犬を飼っている身としてはドキリとさせられるニュースです。

上海で38歳の男性が犬に噛まれた後狂犬病を発症し亡くなったとのこと。

目次

上海で狂犬病発生ニュースの概要

上海一38岁男子被宠物犬咬伤后病发身亡 闵行启动应急预(东方网)

上のサイトの大ざっぱ訳

被害者男性は4月に遭った交通事故で家で養生していた。
5月6日午後、自宅玄関前の椅子に横になっていたところ(一階住民なんですかね?)、同じマンション内の見た目健康そうな犬に左手の甲を噛まれた。傷の程度は軽く、出血しなかった。噛んだ後犬は逃げ、行方不明。男性は自分で傷口を洗い消毒をしたものの、その後何も処置をせず、狂犬病の予防接種も打たなかった。男性は7月12日の夜以降、狂犬病と思われる症状を呈し、7月14日犬伤门诊(犬傷問診:犬に噛まれた時専門の受診科。24時間体制で狂犬病予防接種を打ってくれる)へ行き狂犬病の予防接種を受け病院へ行き点滴を受けるも他の治療はなし。14日夕方、病状が悪化し家族が救急車を呼び入院するも、対症療法以外治療法なし。18日に死亡。
現在闵行区では当該マンション内及びその近辺の野良犬及びワクチン未接種・ワクチンを打った証明がない犬猫を全面的に殺処分し、狂犬病の再発を防ぐ。また、マンション内の犬の全頭血液検査を実施する。

具体的な場所を調べてみた

闵行のどこの話だと思い調べたところ、江川路街道(この時の街道は日本でいう〇〇町内みたいな感じのコミュニティ単位)とうキーワードに当たりました。

地図で確認したところ地下鉄5号線の金平路の付近です。交通大学や華東師範大学のキャンパスがある辺り。

と言っても私も行ったことがなく、地図で見ているだけですが。

上海市内エリアとの位置関係

古い町並みで有名な郊外お出かけスポット七宝よりも更に更に南という感じです。

狂犬病の致死率は100%

狂犬病は発症すれば致死率100%という恐ろしい病気。我が家のポンちゃんも狂犬病の注射を多く打ったのですが抗体なしの判定が出て日本に行けなくなり、その時の判定結果にもしポンが狂犬病だったら・・・と捨て犬を拾ったことによるリスクや狂犬病の恐怖を感じたのでした。

まさかの検査結果
阿財実家から上海へ戻ってきました。 到着が23時過ぎ。帰宅してベッドに入ったのは0時半でした。 ポンちゃん命の六斤。義実家にいた

その後同じく犬を飼っている友人が狂犬病の発症期間など調べてくれ、ポンはとりあえず狂犬病にかかっていない、という判断になって安堵しましたが。

狂犬病は犬だけでなく猫など他の哺乳類にも感染する病気です。「猫に噛まれたのは大丈夫」というわけではありません。ただ、噛まれたら速やかに犬伤门诊へ行って適切な処置さえすれば防げる病気です。

噛まれたらここへ!上海市内の犬傷問診リスト

下に上海市内の犬伤门诊リストを転載しておきます。

データは2016年のもの。出典 出典元のリンク

こちらで犬を飼っている人たち、ちゃんと予防接種を受けているかも全く不明です。野良犬、ペットの犬に関わらずむやみに手を出さないようにし、お子さんにも注意喚起しておきましょう。我が家の六斤が犬大好きで、自宅で犬を飼ってもいることから、初対面であってもやたらとペットの犬に触る癖があるので注意しないといけません。データによると中国の狂犬病被害者の40%は15歳以下だそうです。

【8/6追記】

蘇州にお住いの駱駝さんのブログ「駱駝の蘇州便利手帳」にリンクされました。対策が大変詳しく書いてあります。これから養犬登録&予防接種証明の確認強化が予想されますので犬を飼っている方はきちんと手続きをしましょう。↓

http://ameblo.jp/s/embed/reblog-card/camel-china/entry-12297887415.html?reblogAmebaId=chunshuidongliu&isLightPreview=true