中国人の妻として義両親が来た時に気を付けること3つ+α

義両親+甥っ子が上海に来て数日経ちました。

中国人の義両親がやってくる
今回の話は重いです。問わず語りな感じにつらつら書きます。 この週末から義両親が上海の我が家に滞在します。 阿財と六斤が山東に1泊
この展開が予想できる人はこの地球上にいないと思うの。
昨晩、私はしんみりと義父の事を思いながらこのブログを書いていました。 私自身もブログを書きながら涙ぐんでいましたよ・・・

義父は早速入院し治療を受けています。義母は付き添い。私は六斤や豆豆がいるので入院付き添いは無理。お昼の支度したり必要なものを適時揃えたりと後方支援に撤します。
義母が家で休む時は上海の親戚が義父に付き添ってくれます。マンパワー的には足りていると思います。

甥っ子は阿財が義父入院先へ行くのに同行したり、数日おきに義母が昼に我が家に戻ってきてお昼ご飯を食べて休む際の同行の他は単独で外出しています。
スマホに「百度地図」を入れているので移動も簡単だそうです。

中国人の妻となって13年・・・ここで改めて義父母(や親戚)が自宅に来た時の注意ポイントをまとめることにしました。
これは我が家の場合ですので、また家庭によって違うかもしれません。これも足して!などあれば教えて下さい。ゆくゆくは完全マニュアル化目指してます 笑

目次

「いつ帰るの?」は禁句。絶対に直接聞いてはいけない

日本に住んでいた時からそうでした。

彼らは片道切符でやってくる。

別に特に一緒にいてトラブルがなくても計画性を重んじる日本人。

帰る日ぐらい知りたい。確定させたい。

でもそれはね~。絶対に義父母に直接聞いてはいけません!

義父母だってそれで察知するんです。「早く帰れと言われているんだ」と。

私なんぞ最初は阿財に探りを入れたりしていましたが、

これも聞き方を間違えると夫婦げんかに発展します。

「久々に俺の両親が来ているのにとっとと帰れというのか!」と言う感じに。ええ、経験者です。。。

なので、もう、腹をくくってね。待ちましょう。

待ちぼうけの歌の精神です。

♪待ちぼうけ~待ちぼうけ~♪

・・・・

草がぼうぼうに生えてきたころ、慣れない環境の生活に疲れた・飽きた義両親が私に告げに来るのです。

もう帰りたいのだけれど。

そしたらほころぶ嬉しい顔をなるべく抑えて落ち着いて受け止め、ちょっとびっくりした表情をして「もう帰るの?」に答えます。

そして夫に「こう言っているのだけれど、チケットはどうする?」とすぐに連絡し、「仕事が忙しければ私が取るよ!」くらい言って、義父母の帰りたい気持ちをささっと実現化させましょう。

これまでの義父母の滞在期間は最短1か月~最長3か月程度です。

最低限ベッドの上だけはきれいに

道路など外の公共スペースは汚れていても気にしない中国人なのですが、

自宅の中となると話しは別。

自宅の中は常に小ぎれいで、整頓されていることを好みます。

義父は毎食後テーブルの下をほうきで履き、モップで拭いています。そのついでにリビング全体の掃除。義父は他の家事は一切しませんが、これだけはします。

日本人の一般的な基準の「きれい」で大丈夫ですから、なるべく家の中はきれいにしておきましょう。

家の中の掃除が手につかないとき、ここ一か所だけ!というポイントスポットがあります。

それはベッド。

私なんぞいつも朝ベッド起きたばかりのシーツやら掛布団やらめちゃくちゃな状態なのです。

これ、いつも阿財から「ちゃんと片付けて!」と怒られています。

それでも普段は右耳から左耳へスルーばかりか「忙しいんだからあなたが畳んでよ!」と逆切れ対応していたのですが。

私のベッド上のだらしなさを目の当たりにしているアイ(お手伝い)が義父母の到着を前に言いました。

あなた、ちゃんとベッド片付けないと舅姑にあきれられるよ

その一言で「やっべー」と気づき、今しっかりと毎朝ベッドメーキングしてます。

小皇帝の甥っ子でさえも、朝ケータイをベッドで見てるな~と思っていたら、私が部屋の前を通ったと気づいた途端、ささっとベッドメーキングしてました。

なるほど。ベッドメーキング、中国的にかなり大事です。

ちなみに布団の畳み方ですが、この畳方をマスターすると「この嫁、心得ておる。」と中国人の義父母から喜ばれるでしょう。

なんと中国語の辞書にもイラスト入りで出てます。
このことからも中国人がいかに布団を畳むこと、ベッドを整えることを重視しているかが伺い知れます。

↑小学館「日中辞典」”被子”より

被子のページについては発音や量詞が何というよりも、このページを何度見て畳み方を見直しただろうか・・・。
この畳み方じゃないと中国人的に「美しくない」みたいです。
欧米式に、ホテルでよくあるような布団をかけた状態に真っすぐにすると「怠け者のベッド」と阿財から言われました。

義母曰く、「どんなサイズの布団も畳める超絶便利な畳み方」だそうです。

悪気のない行動にイライラしても無駄

例えば、家の中のどこにしまってあったんだろうという物をなんの悪気もなく出してきたリ、公共料金の明細を出してきて「こんなに電気代使ってる」とか言ってきてもまぁ、気にしない事です。

話したいことや取りたいものがそこにあると、その気持ちのまま、夜でも寝室に入ってきたリ、トイレや浴室を突然開けてきたりするかもしれませんが、気にしない事です。

わぁわぁ言って抗議しても「あなたのことは見ていないから」と言われます。
「そういう問題じゃない」と思ってももう我慢するしかありません。
次からカギをかけてシャワーしたりトイレに行きましょう。つい自宅なので忘れがちなんですよね・・・。

時に日本人的に不愉快な抗日ドラマ鑑賞を日本人妻の眼前でするかもしれません。
義父母が本当に日本人妻の存在を気にしていたら抗日ドラマなんて見ないんです。
日本人の家族がいることを気にしない、家族だから気にしないという気持ちでいるので見ています。

これらの行動のほぼ全て「全く悪気がありません」。

なので怒っても自分の精神が摩耗するだけです。
育ってきた環境も、国も世代もありとあらゆることで違うんです。
「自分の愛する旦那さんの親なんだから」というきれいな言葉がありますが、そう思っていてもやはり違いが多くて戸惑うことやイライラすることも出てきます。

その違いが原因で不愉快になったり衝突寸前になりそうになると思いますが、

「そっか。悪気ないんだよね」

となるべく広い心で受け止めましょう。

さるブログの読者さんから「達観の笑みで対応を」とありましたが、ここまでいけたらホンモノ。
つまらないことでピーピー言わない悟りの境地に達したいです。

私はいつも「悪気はない。この人も家族なんだ」と心の中で100回くらい唱えて怒りの炎が消えるのを待ちます。

他にも役立つ心の火消しフレーズ

あとは精神論みたいになってしまいますが、義父母の滞在中の「ええー!」「ちょっと・・・」「なにー!!」という気持ちになった際に役立つフレーズ

片目を開いて片目をつぶる

人間完璧な人なんていない

きっと義父母から見ても日本人の妻の私に足りないところがあって我慢しているかもしれない。

姑は敵ではない→これは読者さんからのアドバイス

個人的に最強なのは

ま、いっか

だと思っています。これ、中国生活全般にも使えます。

《用例》修理の人、半日待って来なかったけれど「ま、いっか」

ここで敢えて言いたい「外国人妻」であることのメリット

以上のように書き連ねると、「中国人の義父母の来訪は相当大変だ」と思われるかもしれません。

大変は大変ですが・・・日本人の義父母の来訪もやっぱり大変ですよね。

私は常々義父母の私への言動から感じるのは「外国人嫁への遠慮」です。
抗日ドラマ見たりするのは遠慮じゃないのか~とも思いますが、気を付けるポイントが日本と中国違うので、これは仕方ない。

私の友人がかつて言いました。「日本人と中国人はね、気を付けるポイントがことごとくずれているの!」と。

これは的を得ていると思います。この理解があるだけでも気持ちの軽さが違う。

私の言動も義父母は言わないだけで「あの嫁は・・・」という思いをさせているのかもしれません。
特に私は絶望的に気が利かない人間なので絶対義父母に嫌な思いをさせていると思っています。
この足りない部分をを表現する中国語力もないので適当にごまかして時間を過ごしている感じです。

そう、「あの嫁は言葉も分からないし、日本人だから」でずいぶん多めに見てもらっているんです、実は!
義実家関連の親戚づきあいのあれこれとか、義実家への連絡とか、育児の方針だとか、義父母への態度だとか・・・

会話をしていて「ちょっとよく内容が分からない」と言えば面倒なあれこれから9割方逃げられます。
日本人同士の結婚ですとこうはいきませんよね。言葉が完全に分かり合えますし。

なのでお互い様な面もあると思いますよ。
義父母に直接聞いたこともないですし、直接聞くのはパンドラの箱を開けるか、はてまた飛んで火にいる夏の虫になりそうで聞けませんが(勝手な推測です)。

私は阿財としか結婚したことがないので日本の嫁姑関係を経験していませんので見聞きする限りで判断すると、総じて中国人の義父母は嫁と距離が近くて大事にしてくれる、日本人の感覚以上に結びつきの強い家族の一員としてみなしてくれる、という感覚があります。

まぁ、時にはガチンコでケンケンガクガクやってもいいと思いますよ。
私もそうしました。
確かその時「あなたPC見過ぎ」から始まり「六斤へのしつけを改めよ」から「今日中関係がよくないから戦争になるか分からなくて不安になる」とか最後もう私じゃどうしようもできないテーマに至るまで数時間に渡って言ってくるので、聞き疲れて感情的に反論しちゃったんですよね・・・。
「あなたは何も分かっていない」って義母に叱られました。
それもその後また一つの思い出になりますよー。
人間きれいごとだけで生きていけないんですよね、うん、わかる。