緑から赤へ昇格

六斤の小学校で赤いスカーフ(红领巾)の配布がありました。

これ、中国現地校に通う子供には大きな意味を持ちます。

赤いスカーフの赤は革命で犠牲になった人の血の色。

赤スカーフは中国の国旗の一部。

と言われて渡されたそうです。

なるほど、担任の先生がクラスのグループチャットに送った写真で赤スカーフを受け取る子供たちの顔が非常に神妙でまじめだったわけです。「こういう時に笑ったらどうなるの?」と聞いたら、六斤「先生に叱られる」と即座に返してきました。

学校の生徒に赤スカーフが配られるには条件があって、共産党に関する問答に応えられたリ、文言を暗記したりしなきゃいけないみたいです。

六斤が赤スカーフしていたら周りの中国人からは「ついに赤になったのね!」と言われ、「なら〇〇〇(←よく聞き取れない)は知ってる?」と聞かれるも、六斤「知らない」と。どうも国際部だから緩いみたいです。緩くて好都合だったかも。

赤スカーフの前は緑スカーフ(绿领巾)をつけてました。

この緑スカーフ、阿財の小さいころはなかったそう。ネットで「绿领巾」をキーワードで検索してみると、上海の小学校で緑スカーフが登場したのが10年くらい前の事だったのですが、当時は緑=緑の帽子を連想させる屈辱的なイメージだった模様。

※中国で緑の帽子を被る(戴绿帽子)は妻に浮気をされた夫のことを指します。クロネコヤマトは中国・香港でも展開していますが、そんな背景があって配達員は緑の帽子は被りません。これマメ知識。

実際、緑スカーフは赤スカーフの前段階ということで、成績の良い子は赤、悪い子は緑、先生のお気に入りは赤、そうでもない子は緑、というようなクラス内の格差が一目瞭然化されたことが社会問題化したり。六斤の学校の様に一律低学年緑、高学年赤という風にしたらそれも屈辱的だと物議を醸したそうです。今はそんな話も全然聞きませんが。

実際のところは緑スカーフの意味は平和と友情を象徴する色から決められた模様です。

六斤小学校、雨が降らなければ毎朝校庭に出て国歌斉唱しながら国旗掲揚と朝の体操があるのですが、赤スカーフをしている生徒は敬礼の手を頭の上に挙げてよいようになるんだそうです。

はい、このブログ冒頭の絵を再度見てみましょう。

敬礼が頭の上です。六斤曰く「頭の上こぶし1つ分上」に挙げるそうです。

緑の時は敬礼の手はもう少し下と言われてたと。知らなかったー

赤スカーフを着けれることに喜んでいる六斤。一つ困ったことが。私このスカーフの結び方を知らないんですよね~。整体認読音節に続く、中国人の一般常識中の常識(小学校に通っていれば誰でも着けますからね)を知らない事態またもや発生。「ママ~結んで」と来られたら困る^^;

幸いな事に今のところ六斤はちゃちゃっと自分で結べてます。成長しました。

そんな六斤を見ると、「ああ、この子の中身は中国人なんだなぁ」と感じます。しっかりとしたアイデンティティが確立できていれば私はどちらの国にもこだわりはないです。親の教育やら周囲の反応、国籍変更などでアイデンティティがぐらついて精神的に不安定になった人、見聞きしたり直接知っています。日本人の私、心情的には我が子のアイデンティティは日本だと嬉しいんですけれどね。日中ハーフで中国に住み、現地校に通えば中国寄りにはなりますね。自然に落ち着く方で落ち着けばいいんじゃない?という感じで見守ってます。六斤は日中ハーフだし私と過ごす時間もしっかりあるので、まるっきり中国人にはならないとは思いますけれどね。