六斤が中国現地校小学校に入学してからずっとずっと地味につきまとっていた問題があります。
それが鉛筆とんがり戦争
ネーミング by 阿信
ついにこの戦争に終止符が打たれることになりました。
目次
日本で買ったおニューの鉛筆削りで削った鉛筆がダメと言われる
今思い出しても心臓がつかまれるような気持ちになる小学校お受験が終わり、晴れて入れることになった(入れてもらえたが正しいかも 笑)上海現地小学校国際部。
その後わかってきたのですが、国際部と言っても六斤の小学校はあくまでも公立小学校の為、通常の公立小国内部のカリキュラムとあんまり変わらないような気がしています。給食もまずいし。
学費も上海市内で国際部としては最安値ラインだと思います。年間4万元です。だから色々変な事が起こるんでしょう・・・。
六斤入学したての時、私はそれはそれはうれしかったですよ!六斤を誇りに感じてました。アンド自分にもグッジョブ 笑
新学期に先立つ夏休みのうちに学校で必要なものを取り揃えました。当時、私と六斤は「最後のノンビリ夏休み」を実現するために日本へ戻ってました。
小学校が配布した持ち物リストのうち、鉛筆が2Hと書いてあって2Bの間違いかと思ったのですがやはり2Hでビックリ。
で、この時に親切に個別メッセージをしゃんはいさくらさんがくれて、
「日本で鉛筆削りを買った方がいい」とアドバイスもらいました。
そうよね~。そういえば鉛筆削り自体我が家にないし、と島最大のスーパー・ダイエーで鉛筆削りを購入。しっかりした作りだし問題ない!と。
そして迎えた新学期。
中国現地校、入学式もなくそのまま子供を校内に入れれば初日の登校終了です。
さっそく授業開始。
そして・・・国語の先生から物言いがつきました。
帰宅して六斤が私に「ママ、鉛筆がとんがっていないからダメだって」
ええっ!?
だって夜に一緒に鉛筆削りで削ったよね・・・普通にとんがってるじゃん。
新品の鉛筆削りだよ!?
そんな変なこと言う先生、無視していいよ。
と、中国現地校における先生の存在が絶対的なものとも知らない私、すぐに対策を講じるどころか六斤に無視を言い渡し、その夜も翌日の準備で日本で買った鉛筆削りで鉛筆を削りました。
そしたら、その翌日も、次の日も、その次の日も・・・
ずーーーーっと六斤、国語の先生に筆箱の中身を見られ、「あなたの鉛筆全然とんがってない」と言われ続けました。
事態の深刻さへの認識の欠如と「そのうち向こうもあきらめるだろう」と思い、私は無視。
国語の先生から直接告げられた
ある日、私が六斤を迎えに行くと
国語の先生と鉢合わせ~
先生「あなたが六斤の保護者ですか?六斤の鉛筆、いつも尖ってないですよ」
私「毎日ちゃんと削ってますが」
先生「何を使ってますか?」
私「日本で買った鉛筆削りです」
先生「あ、じゃ、それは偽物ですね。全然ちゃんと削れてないですもの」
はぁっ!?
鉛筆削りに偽物も何もあるか!!
私「日本で私が自分で買ったものですよ。偽物なんてありえません!」
先生「とにかく、あの鉛筆削りはダメです。換えてください。」
はぁっ!?偽物呼ばわりされた上になんで換えなきゃいけないのよ!!
私「特に私は問題ないと思いますけれど」
とここで物別れ~。
もうこうなったら意地。私は日本の鉛筆削りを使い続けました。
日本で買った鉛筆削りを先生に見せることに
ある日六斤、鉛筆削りをビニール袋に入れ、「国語の先生が見たがっているから学校に持って行く」と。
おうよ!もってけ!とくと先生にご覧に入れな!
そして放課後。
六斤「先生に見せたら『良くない。やっぱりこれ偽物』って言われた」
人様のもの偽物偽物言うな!!
と阿信激怒。
六斤の立場になってみると私はよくない
でもね・・・
冷静になって考えると、矢面に立っているのは六斤。
先生に言われ続けてつらいだろうな・・・
鈍い私もここになって気づきました←やっとかい
「中国で買った鉛筆削りなら良い角度でとんがって大丈夫だろう」と思い、学校帰りに近所の文房具店で鉛筆削りを買いました。
その日、カワイイ鉛筆削りがなく、ヒーロー戦隊ものの鉛筆削りでしたが、削ってみたら日本で買ったものより確かに芯が鋭角にとがっていて六斤ようやく「これでいい」と安ど。
しかーし
中国の物の宿命か、中国で買った鉛筆削りは壊れやすく、1か月半ほどで部品が外れました。なんとかつなげてみてだましだまし使うもほどなくして完全故障。
その後文具店へ行き、同じものを買おうとするもなく。他にある鉛筆削りを買って使うも先代の鉛筆削りほど尖らず。
たくさんの鉛筆削りを買っては・・・
こうして鉛筆削りジプシーの始まり。
使っているうちどうしてもまた壊れるので(笑)、その度文具店でまたよさそうな鉛筆削りを買ってました。
ひどいものだと、鉛筆削りって普通削れたらハンドルがふっと軽くなって削れたことが鉛筆削り完了がわかるものですが、いつまでもゴリゴリ削れて新品の鉛筆が一気に3分の2くらい削れるとかいうものもありましたね。
どうして鉛筆削りってお店で削り具合を試せないんだろう。ペンだって試し書きできるのに!ってこの時思いましたね。
タオバオでよさそうな鉛筆削りを買ったりもしましたがイマイチ。
小三になり始まった作文がまた鉛筆とんがりへのこだわりを再燃させた
で、小三にもなると、国語で出てくるのが作文。
ちなみに国語の先生は小一からずっと変わってません。笑
六斤、国語の授業の漢字書き取りや作文を先生に提出すると、「字が太い」とコメントを貰うようになり・・・
またその頃から国語の各種テストの評価に「全体的に答案がきれいかどうか」の項目ができました。
いつもこの項目点が取れず、六斤相当悔しかったんでしょうね。
鉛筆のシャープさがいまいちなことがその最大の理由だと思った六斤、そこから六斤の鉛筆の尖り具合への異常なる執着心が再燃し、一度手回しハンドルの鉛筆削りで削った後、更に小さな手で鉛筆を回す鉛筆削りで削るという2段仕上げになりました。
この鉛筆のとんがりへの執着心、まさに職人スピリット。
↑こんな小さな鉛筆削りも更なるとんがりを求めてジプシーしてました。涙
鉛筆の芯、尖るは尖るのですが、六斤筆圧強いためウッカリボキっとやってしまうこともあり、そして先が丸くなったら都度2段仕上げをするので・・・
ただでさえ遅い宿題の進みが更に遅くなる
ゴリゴリゴリゴリ・・・鉛筆削る時間があんまりにも多くて家庭教師も「ちょっとこれは・・・」とビックリ状態。家庭教師はかつて高校の国語の先生でしたが「そこまでの要求は聞いたことがない」とかで。中国人家庭教師もビックリなんですよ。
ええもちろん、中国現地校についてつゆほども知らない日本人の私も困ったー
もうここしばらくはタオバオでとんがれる鉛筆削りはないかずっと物色していたのですが、デッサンする鉛筆向けのすごい芯が長くとんがれる鉛筆削りは見つけて「これどう?」と聞くと、さすがの六斤も「これはやりすぎ」と却下。
はーどうしたものか。
鉛筆削りの「終結者」現る。
と探していたら遂に見つけましたよ!
こちらの鉛筆削り。日本のものです。
タオバオの評価を見たら「鉛筆削りの終結者」ってあってもうこれは買うしかないと。やっぱ苦労されている中国人の親御さん多い模様です。このコメント書いた親御さんと握手したい気分。笑
大いなる期待を抱いて購入。数日後届きました。
終結者がついに我が家に!おな~り~
この鉛筆削りで六斤の苦しみが解放されるのか?と届いたら私の方がいても経ってもいられずバリバリと包みを開けて削りました。
こちらが我が家の鉛筆削りで削ったところ。六斤曰く「芯の先が平らになるのがダメ!」だそうで、それを鋭角にするために2段仕上げしていました。
終結者、大丈夫なのか・・・
もちろん芯の太さは一番細くです。
ゴリゴリゴリゴリ・・・
まず、これまでの鉛筆削りで削ったばかりだったにも関わらず、まだ細く削れることに「おおっ」と期待。
そして抜いてみたところ・・・
オオッ
やっぱり芯の先端は平らになっちゃいますが、よりシャープにはなりました。
3本削ってみて・・・
すっげー。これ凶器になれるくらいだわ。
あんまりうれしかったので、この鉛筆にキャップしてポケットにしのばせ、六斤を迎えに。
出てきた六斤に「鉛筆削りの終結者が来たよー。見て!」と鉛筆を差し出すと、キャップを外してまじまじと見
六斤「これはすごい!」
私「これで大丈夫?」
六斤「うん、大丈夫!」
やったー合格もらいました。
というわけで六斤、小三にしてようやく鉛筆とんがり戦争が終わったわけですが、ほんとね、国語の先生の要求がおかしな方向で困ります。
この鉛筆削り器で削るとあんまりにもとんがっているのが怖いので全てキャップ付けてます。今のところ学校着いて筆箱開けたら折れてた、とかは聞いてません。
我が家にもようやく終結者が来てくれて・・・・感無量です。これまで長かった。
この鉛筆削り、絶対に日本でも売ってるよなーと思ったらありました♪
中国現地校で鉛筆のとんがり具合に悩まれている方がいましたら、おすすめです!そんなピンポイントに悩まれている方が私の他にいらっしゃるのか不明ですが。笑
ばんざーい!!やっと鉛筆削り問題解決ね
いやぁ阿信ちゃんからこの話聞いた時は
マジかいなー???って思ったけど
そうよね六斤ちゃんにとっては大問題だったわよね
しっかし尖がりっぷりは凄い!ホント凶器になりそうだ(;’∀’)