上海の親戚にお呼ばれしてお宅へ伺いました。
阿財がこの親戚と会うのは実に18年ぶり。
タクシーに乗って着いたのはローカル色あふれる「小区」といったおもむきのマンション。
エレベーターなしの5階建て。こういうレトロマンション、上海に多くあります。
親戚のお宅はこのマンションの4階でした。豆豆抱っこでえっちらおっちらでしたよ!
このタイプのマンション、初めて中に入ったのですが、意外と踊り場が広く設計されていて階段や廊下が明るかったです。
目次
出された食事が盛りだくさん!
見てくださいこの盛りだくさんな料理の数々!
この他に子供用にと茶碗蒸し、そして各人にご飯とスープ!そしてワインも出ました。あ、そして最後に炒め物がもう一品出たんです!豪華です~。
そもそも上海料理って何?
沪菜とも言われる。上海の主な地方料理の一つ。本帮菜とも言われ、江南地区の漢族の伝統的な食文化の重要な流派の一つ。いわゆる本帮とは本地のことである。
油、醤油多め、しょっぱさは適宜あり、食材の持ち味を生かしつつ濃厚なうまみがあることが特徴。
通常見られる調理方法は紅焼の味付け、とろ火煮込み、砂糖を入れることである。後に上海人が好むサッパリとした味付けに合わせる為、当初の濃い味付けからサッパリめに徐々に変わった。
上海料理の調理方法は砂糖を多くつかうことであり、江南地域の料理の風味も備えている。
百度百科「上海菜」より概訳
江南地区とは上海を中心としたエリア。蘇州や無錫も含まれます。
「本帮菜」の字はレストランでよく見ていましたが上海料理と同じ意味だったとは!「ご当地料理」の意味だと思っていました。例えば北京に行って「本帮菜」とあったら、「北京料理ね」と思ってましたよ~。
さてさて、さっきの料理の話に戻って。
この写真だけで7メニューもあります。
それぞれのメニューを紹介
1から順にメニューの紹介をしていきます。
1.押し豆腐とセロリの炒め
芹菜豆腐干(qíncàidòufugān)。細いセロリと押し豆腐の千切りを炒めています。
2.紅焼鶏(唐辛子入り)
山椒と唐辛子で辛い味付けにした紅焼鶏(hóngshāojī)。ほらほら、上海料理の定番の味付けである紅焼が出てきましたよ!紅焼は豚肉でする「紅焼肉」が有名ですが、鶏肉でもできます。
3.上海風麩の煮込み
烤麸(kǎofū)。この料理は上海以外で見たことがないです。上海人、この料理好きで、上海料理のお店に行くとあるお馴染みメニュー。味付けは甘めです。
4.上海ガニ
日本語で上海ガニ、と言っていますが、中国語では上海蟹と言わず大闸蟹(dàzháxiè)と言います。上海の秋の味覚。旬は11月以降でこれからが美味しくなる時期。オスメスでおいしさが異なるので、みなさん食べるときに「これオス」「これメス」というように選んで食べていました。
上の写真の上海ガニ、ちょうどお腹を上に向けているのでオスかメスか分かります。どれがオスでどれがメスか分かりますか?
5.レンコンの和え物
凉拌藕片(liángbànǒupiàn)。レンコンを縦に切って茹で、醤油、酢、ごま油で調味。しょうがとニンニクを散らします。これは阿財の故郷・山東の義母も作ります。奥さんが山東人なのでこの料理を出したのかも。
6.蒸し魚(桂魚)
蒸桂魚(zhēngguìyǚ)私がアイに「買ってきてもよい」と許している2大淡水魚の一つ。桂魚。これも定番の蒸し魚です。
7.青菜の炒め物
今回は春菊の一種、春菊をマイルドにしたような味の青菜をさっと炒めて刻みニンニクを散らしています。
親戚の息子夫婦家族も北京から上海に来ていました。家族構成が我が家と似ている(上の子女の子で小学生、下の子男の子で1歳)のもあり、子供のことなど話して和気あいあいと楽しく過ごしました。
六斤は「北京に住むお友達ができた!(親戚ですが)」と大喜び。同年齢の子同士、楽しく遊べてよかったです。
日本人にとってはレストランで食べるようなメニューかと思いますが、中華レシピに挑戦するのも面白いかもしれませんね。家庭料理ですので家で気軽に作れます。
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私も一度だけ、こちらでですが、香港出身のご家庭の新年にお呼ばれしたんですが、お料理の数々に腰を抜かしましたモン。
娘がその席で初めてダックを食べて、未だにあれが食べたいって言われるけど、私には作れません。
もしかしてこの上海ガニの雌のお腹には卵があるんですか?
私は豆腐とセロリの炒め物に一番興味があります~。