朝六斤を学校へ送るのは私。いつものようにおしゃべりしながら歩いていると
んんん?前を歩いている親子!ママが花束持ってる!
もしかして今日「教師節(教師の日)」とか?
目次
中国の教師節に生徒は何をするのか
私「ねぇ、六斤今日、教師節?」
六斤「知らない」
私「だって前歩いている人が花持ってるよ。あー、いつだったかなぁ。教師節。」
そう、9月入ってすぐに中国では「教師の日」があるんです。
でも毎年忘れるんですよ。こんな日、日本にないし。大抵生徒が先生にお花やカード(メッセージカードですよ、金券じゃない 笑)を渡して先生に感謝の意を伝えます。
私「わー、今日だったらどうしよう。」
ケータイで調べるも、私のケータイ「百度」アプリで検索しようとするとフリーズするので使えない。肝心な時にいつもこうなのよね・・。
私「もし今日だったら仕方ないね!きっと六斤の先生、誰が花くれたとか覚えてないよ。だって皆先生に花渡すんだもの。第一、贈り物くれた子だけがかわいいなんて先生思わない!そんなえこひいいきしないよ!」となだめに入りましたが。
六斤「お花渡したい」
困ったな。
その後見渡してみたら、そのママ以外花持っている人がいなかった。教師節当日はそれこそ全員が花持って登校しますからね。今日は教師節じゃないわ。
私「違う違う!今日じゃないよ、よかった。」
こうして六斤の不安は晴れ、ニコニコと登校したのでした。
では教師節はいつ?
帰宅後調べてみました。
教師節は9月10日でした。
今年は日曜日。ということは前倒しで金曜の8日にプレゼントを持って行けばいいんだな。ああよかった、事前に思い出して。例年は当日に花持っている子ばかりで「しまった」と思い出すんだもの。
百度百科によればこの教師節は「中国近現代史史上最も日付が変更された日」だそうで、1931年に6月6日と決められて以降、孔子の誕生日の8月27日(旧暦)になり、また6月6日になり、今度は5月1日に。その後文革の時代に入り、知識人の弾圧と共に教師節も廃止。その後1982年に5月5日(マルクスの誕生日。まだ文革時代引きずっている感ありだな・・・)となり、1985年に今の9月10日に決まり全国施行になったそうです。
9月10日の理由は「新学期が始まったばかり、新入生もいるこの時期に教師を敬う為」なんだそうです。でも新学期始まって間もなくすぎるので、孔子の誕生日の9月28日(新暦)の方がいいんじゃないかという意見も根強いんだとか。
教師節のいいところ・悪いところ
これも百度百科からですが、いいところは教師節を設けることで教師は社会全体から尊敬受けて非常に名誉であることと、教師の待遇の改善につながることだそうです。
笑っちゃうのがいいところよりも悪いところの方が記述が多くてですね、
経済発展に伴い教師に金銭や、ギフトカードを贈る現象が発生。保護者は子供が損をしないように必要な世渡り術となっていると見ている、と。そして教師側も受け取ってしまうと。色々形を変えてもこれは立派な「収賄罪」に問われるんだそうです。
生徒「先生、教師節おめでとうございます!」贈り物の上に乗る先生・・・
この時期にどこかのバカ教師が「こんなにプレゼント貰っちゃったー」とSNS自慢し炎上する騒ぎになるのが出てきます。となると、もうネットで実名や勤務先が調べられ、メディアが問い合わせの電話を学校にし、後報で「停職になった」「新任で浮かれていた」とか出て来るのがパターンです。教師のモラルって一体・・・。
↑教師のものとされるQQのキャプチャ画面
でもね、「いやねぁ、中国の教師は」と眉をひそめるなかれ。私が中学3年生の頃、高校受験の志望校を決める三者面談をした際、担任が生徒保護者からビール券を受け取り、そのまま取り忘れて三者面談の時に使った私の机の中に入れっぱなし、というのを経験しています。日本ですよ!その後担任が本当に受け取ったのか、後で返却したのかは知りませんが、「先生もそういうことするんだなぁ」と感じました。ちなみにその生徒の事、担任はお気に入りの様子でしたね。
常州の例と対照的に「教師節に贈り物をしたら『気持ちだけ受け取ります。』という手紙と共に贈り物が返されてきた。」という教師節イイネ!エピソードなんかも見ました。しかしわざわざニュースになる辺りがまたなんともね・・・。(ニュース元)
我が家の教師節の贈り物
六斤は担任の先生と副担任の先生には贈り物をしたいと言っています。この時期になると学校近くの文房具店で教師節用の花(バラ1本の造花を簡易包装したもの)やメッセージカードが売られるのでそれを近々買って用意しておこうと思います。正直「先生に贈り物なんてどうよ」と思わなくもないのですが、一個数元程度のものですし、生徒から先生へのささやかな気持ちということで。
あと学校では教師節に先立つ8日(金)に、先生向けに何かがある模様(「重要工作安排」とプリントに書いてありました 笑)で、児童はお昼ご飯食べたら帰宅します。
担任の先生に付け届けをして学級委員に!?
本当の話、これ以外の品を先生に贈ったことは我が家は一度もありません。中国の現地校では教師の付け届けが必須、などと囁かれますが私なんぞは「いつ・何を・どのように渡すか」の中国人としての常識がナッシングなので下手に動けません。他のクラスメイトの親は渡しているのでしょうか??聞いたことないので知りませんが。
というか六斤のクラスは本来外国籍の子供の学校なのに、どうにかコネで中国籍の子が潜り込んでいます。聞くと「コネよ!相場は5万元(80万円)」と話してました。そのあと「あなたは?コネ(中国語で找人zhǎorén)?」と聞いてくるのが定番。ハイ、我が家は(脚色して言うと)校長先生に泣きついて0円で入れてもらいました・・・。
また、これは当人から直接聞いた話。実際に現地校に子供を通わせている中国人ママが「子供を学級員にするため金券を贈った」と話したのを聞いて「やはりあるんだ」とびっくりしましたね。その後、お子さんは本当に学級委員になれたんだそうです。
阿財も付け届けするとか全然気も回らなそうなので、六斤は地味な学校生活になりそう・・・。 まぁただ、これも色々あって、六斤のクラスの場合、科目代表(クラス上位の成績を取っている子が特定の教科の係りを担当する)だったり、(学年上位の成績で)奨学金を受け取ったり、クラスの(いい意味で)目立つ子の親御さんはイベント時に企画とりまとめ役を任じられるんですよ。またこのイベントが学校側の都合で2転3転したり調整がかなり大変そう。だから私はこのまま地味進行でいいです。笑
スマホのカレンダーにしっかり載っていますが、見ないようにしてました「教師節」。
もちろん今年も何もしません。
正直、尊敬できる!敬意を払いたい!そんな先生ってそうそういない…むしろ(おいおい汗)みたいなのばっかり(;´Д`)
でも六斤ちゃんの贈りたいという気持ちはとても良いと思います。
先生が喜んでくれるといいですね( ´∀`)