中国では1万歩以上歩くと募金できる - Axin(あしん)の日々徒然 in上海

中国では1万歩以上歩くと募金できる

毎日腕につけている小米ブレス2

赤ちゃんがいるママにこそお勧めしたい!小米ブレス2
気温の上昇につれ、薄着になってくる季節。 そして気になるぜい肉。 普段の犬の散歩は私が担当の為、少しは運動していると思いますが、

ただの歩数計とあなどるなかれ

・腕を自分に傾けると表示される日付表示付のデジタル時計

・歩数計に付随しての、消費カロリー、移動距離表示

・腕につけて寝るだけ!睡眠チェッカー機能

・ちょっと私は使い切れていない脈拍カウント機能

と小さなカラダに盛りだくさんの機能!

そして小米ブレスを使用しての更なる機能を最近発見しました。

目次

発見!小米ブレスを使用しての更なる機能

それは

1万歩以上歩くと募金ができる

というもの。

私は中学生の頃「ボランティア委員会」に所属して老人ホームの訪問をしたり年末助け合いの期間には駅やスーパーで声を張り上げて募金活動のお手伝いしたりと昔からボランティア精神が旺盛な方です。学生時代、卒業後の進路でかなり本気で青年海外協力隊の参加を考えていました。

常日頃から「何か私でお役に立てるなら・・・」と考えているのですが、それでトラブルになることもしばしばです。笑

この話とかもうね、私あるある

詐欺!久々に連絡してきたほぼ初対面の人に1万元振り込むところだった
それは豆豆も寝かしつけたある晩のこと。 微信(チャットアプリ)に「在吗?(いますか?中国チャット会話の切り出し定番文句)」と。

バスで知り合った日本語話すおじさんが癌だと分かり、かわいがっている犬を私が面倒見る!と名乗りをあげて治療に行かせたりとか・・・この人は普通にとてもいい人です。

で、そんな事を考えつつネットニュースを見ていた時のこと。

内容は

難病に罹った赤ちゃんが上海に来て臍帯血移植を希望している。1回目の臍帯血移植は失敗し、医師からは2回目の移植に失敗したらもう命の保証はないと。既にこれまでの治療で家の貯金を使い果たし、借金もしている。これまで治療に使ったお金は100万元(1600万円)に達していると。

こんな悲惨な話。中国ニュースを見ているとよく目にします。

日本の社会保障のすばらしさ

日本の健康保険制度って本当に素晴らしいです。国民皆保険で、日本全国どこの医療機関への3割負担で医療が受けられて。高額医療費の補助もあり。居住する自治体によって子供の医療費は通常の診察であっても無料だったりしますし。指定された難病に罹ったら医療費の助成もあります。

でも中国ではそれはないんです。医療保険は中国全土でなく省内で適用ですし、高額医療費の補助、子ども医療費無料制度、難病の助成制度もないからこのニュースのような事態に陥るんです。

行き詰った患者の家族はこうしてメディアに出て窮状を訴えます。そして視聴者などから善意の募金を受けて治療費に充てるんです。
メディアの取材を受けているという事はこの話は真実であるという強い証明になります。

詐欺の多い中国。私も以前「父親の胃がんの手術代」として1万元を振り込みそうになりました。

そういう心配が、メディアに出ている案件の場合はなくなるわけです。実際治療している現場で取材し、医師や看護婦も出てきますし、診断書もしっかり写されます。

お馴染みの微信(Wechat)やQQを運営している腾讯(テンセント)。この会社はニュースメディアも持っています。私もこの腾讯のニュースアプリをスマホに入れて日々ニュースを見ています。

メディアで取り上げ寄付を募るシステム

悲惨なニュース記事を目にして心痛い私。
最後の文を見ると、「彼らに善意の寄付ができる場合は、微信サイフ(銭包)から腾讯公益で〇〇をキーワードに検索してください」と。

なのであんなニュースを見たらいてもたってもいられない!すぐさま微信へ行き、銭包・・・

腾讯公益

トップページのキーワードで検索すると、

さっき見たニュース記事の写真です。

まだ目標金額に全然届いていない・・

ここで募金せずにいられるか。募金しました。

中国と日本の募金の違い

腾讯公益での募金のいいところは「いくら誰が募金したのか」がリアルタイムで表示され、その目標金額以上になると募金募集がストップすることです。

以前に同様のニュースを見、これは2次元バーコードが最後にあったので、それをスキャンして募金申し込みページへ行ったのですが、振り込もうとしたときには既に「目標金額達成した為に振り込みできません」と表示が出ました。

この話も本当につらかった・・・目標金額80万元(1,280万円)で目標金額を越えたので終了したのでした。
元気なる事を祈るばかり。

日本のこういった募金ですと、募金の振りこみ先口座が案内されるだけでいくら集まったのかは当事者のみしか分からないブラックボックス。
そして幸いにして治療が済んだら「余ったお金はどうしよう」という問題が出てきます。

でも腾讯公益方式ですと募金は必要金額まで。これはとても合理的。

1万歩以上歩けば募金できる

募金し終わって改めて腾讯公益ページ内を見ると左上に「運動募金」という文字が

なんだろうと思ってみると、

貧困家庭の子供を対象にした学費免除・生活補助費付きの大学を援助するプロジェクトの案内。

1万歩以上歩くとその歩数を募金できると。もちろんこちらのお金が微信サイフから取られるわけでもありません。

1万歩以上歩いたところで募金してみたところ0.44元でした。

その金額微々たるものですが、何もしないよりはましです。

もしかして歩数に応じて募金額が増えるのかな?と26000歩で募金してみたところ

1元越えました。

たくさん歩いて健康にいいし、困っている人に少しでも貢献できるなら一石二鳥。

最近たくさん募金したいがためにせっせと歩いていたら、同じマンションに住む中国人友人に「あなた今上海いないの?」と聞かれ、
「いるよ」と言うと
あんなに歩数がすごいから山登りでも行っているのかと思った。」ですって!

※小米ブレスユーザーかつ微信でつながっていると歩数がランキング表示されて誰が何歩歩いたのか分かります。

ただ・・・

この募金額の表示がこないだから0で全く動かないのが気になる。募金者は大勢いるのに、金額が出てない。

目標額に対して募金額が少ないから?はてまたシステムの故障??

ま、元手がタダなのでこちらのお金の被害があるわけではないのですが・・・。

歩数でなくても微信から気軽にできる通常の募金活動に参加するのもお勧めです。

私が出くわしたような、よくわからない人の父親にお金を払うなら、少しでも信頼できる先へ募金できる方がいいですよね。
中国のこうしたシステムで物乞いも減るんじゃないかと思います。今いる物乞いの多くはほぼ詐欺だと言われてます。

難病の赤ちゃんはまだ寄付金が足らないことが分かりまた募金しましたが・・・なんとか目標金額に達してほしいです。

※歩数募金は小米ブレスに限らずスマホと連動する歩数計であれば何でも大丈夫みたいです。歩数募金は1日1回のみ参加できます。

※腾讯公益へ募金する際はご自身の目でよく情報を確認して十分に納得し、自己責任での募金をお願いします。※

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『中国では1万歩以上歩くと募金できる』へのコメント

  1. 名前:イップ 投稿日:2017/08/25(金) 18:00:04 ID:2e8baf3bc 返信

    昨年、中国人の心からの善意、素晴らしいと身にしみましたよ。

    骨髄移植した後の拒絶反応で18歳で天国へ行ったビンの妹の凡凡も、白血病発症後の一年ですでに50万元以上治療費に使っていて、実父から骨髄移植が受けられる状況が分かったのに、移植のための費用がもうギリギリカツカツで(TT)
    そんな時、凡凡のママである後妻が募金を募るやつに登録し、確か数日もしないで25万元ちょっと集まって、私ビックリ。日本で同じことして、数日でこんなに集まる自信ないな…と思った。(金額の数字、記憶が不鮮明でごめんね)

    中国人の懐の広さ?温かさ?スケール?かなわないですね〜〜。
    日本・日本人、近年いろいろと残念な面が増えて魅力が…うーん(ー ー;)

    • 名前:axin 投稿日:2017/08/26(土) 13:06:19 ID:f05e4fccb 返信

      凡凡さんのこと、治療費大丈夫かな?と思っていたんだ。善意の募金が集まっていたんだね。
      数日でそんなにも!中国の制度の不備は善意で補っている面も大きいね。
      願わくばこんな難病の治療費が高額でお金がなくて治療を受けられない人が出てこないように、制度が整ってほしいけれど、それを待っていたらもう闘病に耐えられないかもしれなくて。まずは今苦しんでいる人を助ける、という気持ちなんだね。
      本当、こういう時の中国人のパワーってすごいと思う。

      骨髄移植しての拒絶反応・・・移植すれば助かるものではないんだね、こんな若くして亡くなるなんて本当に悲しいね。
      凡凡さん、私も忘れずに心にとどめておくよ。

  2. 名前:ree 投稿日:2017/08/26(土) 01:05:27 ID:c62056f53 返信

    歩数で、ってすごいですね。
    今ってFBでも募金のページを作る事が出来るんですよね。
    アメリカも募金に関しては結構すごいと思います。
    例えば娘がバスケチームでの募金活動をしていると、多い人で100ドル入れてくれるんですよ。

    前記事へのコメ、私、名前を書き忘れてました。
    ごめんなさい。

    • 名前:axin 投稿日:2017/08/26(土) 13:10:22 ID:f05e4fccb 返信

      歩数で募金するという発想が面白いと思いました。
      FBでも募金が募れるんですね。
      一人が多額のお金を出すのは辛いけれど、多くの人が少しづつ出して大きな金額になってくれれば、って思います。
      アメリカはよりチャリティーへの思いが強いと思います。100ドルも気前よく渡せるなんてすごいですね。

      中国もお金持ちはどんどん慈善事業に乗り出しています。中国の人気スターが巨額の寄付をしたり、チャリティー基金を設立したりするのは日本よりもよく見聞きします。