1歳半健診を受けて感じた違和感から発達外来へ~その② - Axin(あしん)の日々徒然 in上海

1歳半健診を受けて感じた違和感から発達外来へ~その②

1歳半健診を受けて感じた違和感から発達外来へ~その①
久々のブログ更新です。 ここ1か月近く、かなりハードでした。その理由はもうすぐ2歳になる下の子・豆豆。1か月の苦闘の末、ようや

前記事の続きです。この記事からお読みの方は必ず、前記事を読んでから続きの記事を読んでください。

目次

夫に伝える。

阿財に豆豆の様子がおかしいことを話すと、最初「何言ってるんだ」という反応でした。

でも私がリビングで遊ぶ豆豆に対し、

呼び掛けても遊びを優先して反応が乏しい

アイコンタクトがしづらい

豆豆の表情が乏しい

ということを示すと阿財もハッとした感じに。

私「どこか専門の病院で診てもらいたいのだけれど。」

阿財「そうは言ってもどこに行けばいいのか・・・。」

その時はもう時間も遅かったので私は豆豆を寝かしつけることに。

私が寝室で寝かしつけをしていると、何やら阿財がどこかに電話をしている声が。

阿財、さっそく病院を予約

その後阿財が「こちらの発達外来の予約を取りました。」と言いに来ました。

ネットで探して目星をつけた病院3件ほど問い合わせをし、

1件は1歳の子供は小さすぎて検査することはできないとの回答

1件は医師のスケジュールの確認ができないので後で返事するとの回答

もう一件は状況を聞いてすぐに翌日の診察予約を取ってくれました。

こんな夜にもすぐに予約対応できる病院があることや、「え?明日行くの?」と驚きましたが、専門知識がない私が根拠なく「大丈夫だ、様子見しよう」と、不安を抱えたまま豆豆を見ていくことに限界を感じていたので行くことにしました。

どのような結果であろうと真実を知りたい。知るためには私だけの力では限界なんです。

私と阿財、そろって診察に同行。

翌日は平日だったものの、阿財も会社を休んで同行しました。

病院は静安区と聞いていたので、市内エリアから近いと思いきや、かなり外れの虹口区に近い場所にありました。

受診したのは六一児童医院。発達外来専門の病院です。(診察後に撮った写真なので周り暗いです。)

病院に入ると私たちしか患者がおらず。結局最後まで私たち以外の患者を見ませんでした。

中国の病院は前払い制。また、上海の医療保険にも入っていない豆豆。自費診療での受診です。1,200元(20,400円)を支払いました。

豆豆を診てくれたのは40年の経験をもつという主任医師でした。

上海の発達外来での検査

医師による問診

まずは医師による問診から。

豆豆の言語環境、同年齢のお友達と遊ぶ機会の有無、日常生活での外出の頻度など

その間豆豆は私におとなしく抱っこされる・・・はずはなく部屋のあっちこっちを移動していたずらしていました。

言語環境について、の質問の際、医師から「この子へは何語で話しかけていますか?」との問いに阿財が「日本語と中国語が混ざっています」と答えたところ、「ああ、それじゃあ言葉が遅いね・・・母語が定まってない」と医師がつぶやき、阿財「それもそうだ」とハッとしていました。

医師による問診が終わり、引き続き詳しい検査をすることに。

詳しい検査をする前に更に検査料の支払い。1,400元(23,800円)でした。スマホで支払いできるので多くの現金を持参する必要はなく便利なものの、た、高い・・・。

更なる検査

この病院は地下の部屋が検査するエリアです。

言語療法士による検査2種

まずは豆豆の発達状況の詳しい検査2種類をしました。

日本で言う言語療法士?のような方が私たちに豆豆の日常行動について質問をし、豆豆に向かって言葉で指示をしたり、働きかけへの反応を観察したりしました。

脳波測定

そのあとは脳波測定。

日本の病院でこのような症状の場合に行う脳波の測定って5時間くらいかけて睡眠時に測ったりする大掛かりなものとのことですが、この病院では脳波計をかぶせて20分くらいで測っていました。

元々帽子を被るのも嫌がる豆豆。もう最後は泣いて暴れてました。また、更に最後の数分間は豆豆のまぶたを無理に手で閉じて脳波測定していましたので尚更嫌がって暴れて泣いていました。

血液検査

最後は血液検査。

腕に注射針刺して採血・・・でなく、指の先をちょっと切って、血を絞り出すようにしてスポイトで吸って採血していました。採血の間豆豆泣きませんでした。こういうところは中国の技術細やかです・・・。

すぐに出た検査結果。医師による診断

そうして一通り終了して診察室へ入りました。

血液検査以外は検査結果が出そろっていました。

医師は検査結果が書いてある用紙を見ながら「さぁ、問題がはっきりしましたよ~。まず、この子は自閉症ではありません。ただし!現在自閉傾向にあります。」

と言いました。

医師「検査結果から言います。運動機能だけは年齢相応に発達していますが、他の発達の項目である社会性、物事への反応、動作について全て遅れています。言語についてが一番遅れていて現在たった9か月相当しかありません。」

そうですよね・・・だって言語の状況検査の時、「これちょうだい」もしない、「おいで」も来ない、呼びかけても明後日の方向へ行ってしまう・・・ですもの。

また能力検査の時は日本の一歳児健診の時と同様、立方体の積み木を積ませてみる、単純な形の型はめをさせてみるもできず。というか、豆豆が物をバンバン投げる癖があり、おっかなくて全般に硬いおもちゃを与えてきていませんでした。案の定、検査で積み木、型はめを手にした途端投げちらかしました・・・。

ただ、日常行動の質問の際、私が「呼びかけても反応が乏しい」と回答したものの、「何かお母さんの行動にお子さんは反応しますか?」との質問に「私が泣きまねをすると寄り添うようなしぐさを見せる」と答えましたが、それが自閉「症」と自閉「傾向」の境目の話だったようです。

検査結果データが3種類出ていたのですが、そのうち

検査1:自閉症ではない

検査2:軽度自閉症

検査3:自閉症が疑われる

この病院ではこれら3種の検査結果が全て「自閉症である」と出ないと自閉症の確定診断はできないとのことです。

脳波については(これ、ちゃんと測定できているか疑わしいのですが)異常なしでした。

結果を聞いているうちに血液検査の結果も出、結果は異状なし。

これらのことから医師としての結論は「自閉症とは診断できないが、傾向がみられる」という事になりました。

ではこれからどう豆豆と接すればよいのでしょうか?

医師「これから私の言う事をよく聞いてください。」

つづく

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