久々のブログ更新です。
ここ1か月近く、かなりハードでした。その理由はもうすぐ2歳になる下の子・豆豆。1か月の苦闘の末、ようやく事態が落ち着いてきたのもあり、ブログに書くことにしました。
このブログをUPすることは私にとっても、勇気が必要でした。合計数記事を事の顛末記として書いたのですが、長い間下書き保存されていたものです。
狭い上海の日本人社会です。この記事をUPすることで、我が子や私たち家族に変な噂が立てられるリスクがあるのではないか・・・と思ったりもして躊躇していました。でも、きっとそれは杞憂に終わると信じています。同様の悩みをここ上海でなくても抱えている人がいるかもしれない、そんな方たちに何かのお役に立つかもしれないとこの記事のUPを決意しました。
では以下にこの一か月の間に起こった事を書きます。
1月のこと、ひっさびさに母子手帳を見ていたら、「そういえば豆豆、一歳半健診に行っていない」ということに気づきました。
豆豆は米飯を大人の茶碗一杯分食べるし、身体も大きめ。めったに熱を出すこともなく、朝「なんか元気がないな・・・。あれっ!熱がある」と病院の予約を入れるも、午後には熱が下がる元気な子。健診を受けるのを忘れる位、健康そのものなんです。
ご存知、乳児健診ではその月齢の子に見合った発達をしているかを医師が個別に診てくれます。
豆豆の言葉は以前から遅いと感じていました。家族の言動の真似も乏しいし、その時点で話す言葉は「ママ」「ババ(パパ)」くらい。そして「ジエジエ(お姉ちゃん)」は言いません。でも中国に住んでいて言語環境が複数だし、男の子はもともと言葉が遅いというし、こんなものかも?と思っていました。
でも・・・
目次
ある決定的な行動をしない豆豆
六斤と豆豆との違いを思い返してみたら一つ決定的な違いがあることに気づきました。
豆豆には指さしがない
六斤、歩く前から部屋の電気を点ければさっと電気を指さしたり、ベビーカーで外を歩けば空を飛ぶ飛行機や走る車、犬をささっと指差し「あっ、あっ」と教えてくれていました。
そういえば豆豆は全然そんなことしないな。
ベビーカーに載せてもただズドーンと座っているだけ。お出かけしている時「王様だね」と六斤と笑ってました。
え、これって、もしかして・・・と胸騒ぎがして、「1歳半 指差し」で検索したら、通常指差しは1歳半どころか1歳前後で出てくるものだと・・・
言葉の前段階に当たるのが指差し。指差しが自然に出ないという事は言葉が遅いだけでなく、外の世界や人への興味が希薄だということも通じるだそうです。
調べるうちに
自閉症
発達障害
というキーワードも出てきました。
また、そういうキーワードを念頭に豆豆を見ると、豆豆とは「名前を呼んでも反応が薄い」、「声をかけても反応が薄い」、「目が合いにくい」というように感じます。
日系クリニックの乳児検診を受けて日本人小児科医に相談
上海市内のいくつかの日系クリニックでは乳児検診を無料でしています。電話予約をして行きました。
身長や体重を図り、また母子手帳に出ている質問項目について医師から聞かれました。
私が持っている母子手帳には1歳半の項目には指差しの有無についての質問はありません。
医師に「この子は指差しをしないのですが」と話すと、医師は意外にも「へぇ、そんなに大事かな?」という反応でした。
そして豆豆を見て「別にこの子に病的な感じはしないけれど。どのみち1歳なので、本当に病気であっても小さすぎて診断がつかない」とのことでした。
その後、心配そうにしている私を見て「では発達検査をしてみますか」と言ってくれ、発達状況の細かいチェックをしました。
結果、運動機能面は月齢通りなものの、言語面の遅れが指摘されました。
帰宅後。やはり豆豆の様子や行動がものすごく気になります。
と同時になんで早く気づいてあげられなかったんだ、指差しがそんなに大事だなんて知らなかったと自分を責めました。
豆豆は一人遊びが上手です。それに甘えて私も豆豆を構ってあげてこなかった・・・。
昼間一緒に遊ぶ時間もテキトーにしているし、寒いからと外遊びもあまりせず。
六斤の宿題を見るのに夜遅くまでかかり、1月に入ってからは豆豆も21時に寝る事すらできませんでした。一番遅くて23時過ぎ。そして翌日は学校があるので起床はいつも通り6時半です。1歳にしてはありえないサイクルの睡眠時間です。
しかも六斤の宿題をつきっきりで見る必要があり、ある時は豆豆が「ママー」と呼んでいるのにそれに構わず六斤の宿題を見たことも。
阿財は毎週出張で家にいないことの方が多い。アイ(お手伝いさん)も19時には帰宅するのでそれ以降はヘルプがいません。
これまでの事をたくさん思い出しました。そして後悔しました。涙も出ました。
日系クリニックの小児科医は「豆豆に病的なものを感じない」とは言ったものの・・・。
日本に住んでいたら・・・
またネット検索魔になってしまい、検索しました。
日本だったら、子供の様子がおかしいと気づいたら住んでいる地域の保健センターで相談できます。
発達が遅れていると診断されたら「療育」という、子どもを正常な発達に近づけたり、今後の集団生活へのスムーズな適応を図るプログラムがあることも知りました。
今日本ではこういう事は早期発見が大事で(一方で、それによって単に遅いだけのお子さんが保健師さんに「要観察」判定されてつらい思いをしている、とかもあるみたいですが)、早めに対応すれば就学年齢までに効果が期待できると。
日本にすぐにでも行きたい衝動に駆られました。
でも今の私たち、日本の健康保険に入っていないんです。もし本気で日本で療育させたいなら住所を日本に移して年金や健康保険に入って・・・と考えると気が遠くなりました。
ここでこのブログを読んでいる方に誤解をしてほしくないのですが、
私は豆豆に自閉症がある、発達障害があることを恐れているのではありません。
素人判断でこのまま「大丈夫、大丈夫」と見過ごし、自閉症や発達障害がある(※仮定した場合です)我が子に対し、適切な時期に適切な対応を取らなかったことで後で後悔したくないのです。
不安でたまらず、豆豆に問題があると微塵にも感じていない阿財に相談しました。
つづく・・・
阿信さん、心のモヤモヤ、辛かったですね~。
阿信さんのおっしゃるように「大丈夫大丈夫」で見過ごさなかったのはすごく正しい判断です。
うちの息子はアプラクシアですが、2歳半からセラピーを受けたので、中学になる頃にはセラピーなし通常の生活を送れることが出来たのも「早くにケア出来たから」とセラピストにも言われました。
そしてまた我が子の発達障害を受け入れるのも難しい事と私自身の経験から感じています。
息子の言葉が出たのは4歳になってからですし、それまでは「ダディ」「ママ」すら、本当になーんにも言葉が出ませんでしたから。
息子のアプラクシアが分かった時、私は周りの人達にカミングアウトしましたよ。
だって知らないで言われるよりいいですもん。
息子自身も数回お友達に「なんで喋れないの?」って言われてましたしね~。