私の長年の悩み・・・
それは手作りマントウが今ひとつということ。
目次
マントウとは何か
↑百度百科「馒头」より
マントウ、またの名を馍(モー)、蒸馍。中国の伝統的な面食(小麦粉を使った料理)の一つで、小麦粉を発酵させて蒸して作った食品で、形は丸く膨らんでいる。本来はあん(中身)があったが、その後中身がないものがマントウ、あるものが包子となった。通常中国北方に住む人々はマントウを主食にしている。
マントウは小麦粉を主な原料にした、中国の日常的な主食の一つである。しかし生活水準の向上に伴い、人々は主食のヘルシーさを求めるようになり、天然の原料を多く使った栄養成分が強化されたマントウが主流を占めるようになってきている。
百度百科「馒头」の一部翻訳
へーっ!マントウもバオズ(包子)もこれまで何回も作ってきたのですが、中身のあるなしで呼び名が違うとは意識していませんでした。
マントウの漢字は「馒头」。「头」の漢字は「頭」の簡体字。「饅頭」はそう、日本語で言う「まんじゅう」です。
マントウ、日本人的には「中身が入っていないあんまんや肉まん」を想像してもらえるとわかりやすいかと思います。マントウの生地はあんまんや肉まんのようにふわっとではなく、もちょっとみっちりとしています。
マントウとは北京を中心とする中国北方地方の主食となる食べ物です。広大な中国、寒冷地帯の北方は小麦が主食で、上海以南の南方は米が主食です。
北方の人はこのマントウを日本人でいうお米のご飯と同様に主食として食べます。しょっぱい味の炒め物や肉料理に結構合います。
気候も文化も気質も違う!中国の地域分けを知っておこう
中国の北方?南方?な方は中国の地区分け地図をどうぞ。
出典:百度百科「北方地区」
中国、地域の違いで食文化をはじめとする色んな文化風習が違います。人の気質もこの地区によって特徴があるとも言われるほどです。もちろん地域によって気候もかなり異なります。この地域差を知っているとかなり中国への理解が進みます。ぜひ、この区分けは頭の中に入れておきたいところ。
上海は南方に属しています。ちょうど北方と南方の境目で、南方に区分されています。北方は冬に暖気と呼ばれる屋内まるごとの暖房が入りますが上海は南方の為暖気なし。でも上海は南方でも北限になのでけっこう冬は寒いんですよね~。冬は阿財の故郷の暖気が羨ましい。
義父母が家にいるときに手作りマントウをふるまいたい
義父母の滞在中、マントウ作りに挑戦してみました。義父は主に入院していて時々義母が家に戻って休んだりご飯食べたりしていました。
義父が退院し、久々に義父母揃っての我が家での食事。食べなれたマントウを出したいな~と思いました。でも上海のマントウは義父母ともに「美味しくない。(サイズが)小さい」と言います。味の違いはちょっとよく分からないのですが、山東のマントウはとにかく大きい。「山東大饅頭」と言われ、男性のこぶしくらいある大きさが普通です。
※義父母は週末に山東へ帰りました。また来月来ますけどね。
yanyanfoodtubeでマントウの作り方を学ぶ
参考にしたのは以前ブログでも紹介したyanyanfoodレシピ。この人のレシピで失敗したことはまずありません。特に中国家庭料理に関しては素晴らしいレシピを繰り出してくれています。
はい、マントウありました!
彼女は青島(チンダオ)在住ということで、阿財の故郷の山東省の人。彼女の作るマントウならきっと義父母の好みにも合うだろうと思ってのことです。レシピを発表している人が中国人の家族の出身地かどうかを確認する事も大事なポイント。
まずは7分程度の動画ですが見てポイントをつかみます。
動画を見て私が感じた今回のマントウレシピのポイントは
1.最初の生地コネは「滑らかになるまで」でなくていい。多少でこぼこしたまま一次発酵へ行って構わない
2.1次発酵終了後、成型時に1個につき100回は捏ねてから成型する
という事を念頭においてマントウづくりレッツスタート。
マントウづくりスタート
生地こねは機械にお任せなので楽ちん。
これ、中国の各種面食(小麦粉を使った料理)にも、西洋面食(つまりパンです 笑)にも使える素晴らしいこね機!
ハイペースでパン作りをするあまり、捏ね羽根が壊れて買い直したこともあります。あまりのショックでブログにまで書いてます 笑

私が購入した機種は数年前の物で今は200元台とかなりお安くなっています。私の友人が多機能な最新機種を購入したのですが、「捏ねるのに30分かかる」と話していました。↑の機種ですと大抵の生地は10分で十分捏ねあがっているのですが。ナゾです。
機械任せで捏ね完了後は発酵。yanyanfoodtubeの動画で「過発酵ぎみでも恐れずたっぷり4,5時間。冬は一晩でもいい。」とあり、午後に作り始めた私、「夕飯に間に合わなくなる」とちょっとドキドキしました。
それでも作りたいので、この日は気温は高めで通常の発酵には問題ないものの、オーブンの発酵機能を使用し、更に定期的に熱湯を入れたお椀を生地脇に置いて更なる発酵を促しました。
実は捏ね機にも発酵機能があるのですが温度が低め。オーブンの方が温度が高く生地発酵の進みが早いため、今回はオーブンの方を使いました。
蒸しあがったマントウは・・・
そうしてyanyanさんの手順通りに作った結果・・・
アラやだ。自分史上最高マントウできちゃった。
今まで下手なマントウ作っては、それでも「美味しいですよ!」と言ってくれる阿財に、「なかなか手作りってフワフワしない。市販品ってどれだけ添加物入れてあんなにフワフワにしているんだろうね~」とネチネチ市販のマントウにケチつけていたのですが
今回もはや市販品レベルじゃないですか??←自画自賛 笑
少し離れてどうぞ
そう、このマントウの中はどうかな・・・中が変にみちっとしていたら美味しくないし噛むのにアゴが疲れるのよ。
とパカッと割ってみたらば
!!!!
ふわっふわ
まじ、まじで??
イエーイ!!やったよーーーー
苦節何年でしょうか。新婚時代、中国の事もよく知らない時にウーウェンさんの本を片手に面食を作り続けていた時からのお悩みだった「ふっくらマントウができない」
↑この本は中国北方人と結婚した方は必携。家庭で面食が作れます。ワンタンの餡のレシピとか最高に旨いです。
ついにクリアーしました!!
夕食時にドヤ顔で手作りマントウを出しました。
義母一口食べて「阿信、マントウ作るの上手くなったね。」
義父も黙々と食べてました。
阿財は「いいマントウの見分け方知っていますか?一口食べてほんのり甘い味がするかどうかです。これはする。美味しいマントウです。」と言ってましたが、砂糖ちょっと入れているんですよね・・・だからじゃないかなー。笑
わはは。大成功のマントウに気分がよかったです。
yanyanfoodtubeのレシピを便利に見れるアプリ
今回のマントウづくりで参考にしたyanyanfoodtubeのレシピは、中国動画サイト・优酷(youku)にアップされていますが、食材の量の案内が動画の最後に来るのが難点。
でもこの料理レシピアプリ「下厨房」内yanyanfoodtubeのページでは材料が文字で記載されています。
こちらがyanyanfoodtubeのページ。このアプリでアカウント登録すればyanyanfoodtubeを关注(お気に入りに入れること)して更新したレシピ情報をいち早くチェックできます。もちろん個別のレシピを收藏(お気に入りに入れ)することもできます。
動画サイトでは最後に出ていた必要な食材と量の情報も画面に文字で表示されます。
cookpadのように、写真で手順も紹介されており、
youkuへUPされた動画へのリンクもあります。
cookpadのようにつくれぽ掲載もあり。
コメント欄も。質問すれば回答ももらえます。
2回目にこねる時に機械でこねてもいいか?━いいですよ。
普通の小麦粉でいいですか?━いいですよ。
と言う具合です。
中華料理だけでなく、ありとあらゆる種類の料理レシピが満載で「あの中華料理どうやって作るんだろう・・・」の時も「あのパンは?」「お菓子は?」の時にも確認できます。中国のアプリなので、当たり前ですが食材の名前が中国語で出るので買い出しの際には結構便利です。
まとめ
慣れない上海生活&入院生活で疲れている義父母においしいマントウを食べさせることができてよかったです。
義父母の滞在時、彼らの食生活に合った食事を提供するのも「中国人義父母滞在マニュアル」に入れるべき項目ですね~。この点また深堀りしたいトピックスです。
この分量で作る時、酵母=イースト菌ということでいいんですか?そして、3/2茶匀tspは小さじ1と1/2で合ってますでしょうか?
阿信さんは小麦粉は300g薄力粉で作りましたか?それとも強力粉も混ぜて作られたのでしょうか、、1度作ったことがあって、中身が蒸しパンのようになってしまったのでリベンジでこのレシピで作りたいと思います(⁎˃ᴗ˂⁎)