こんにちは~あしんです。
この日は友人とランチ。
↑コースセットのグリル
3人前のコースセットを2人で食べました 笑 「198元(3,366円)で3人前?!お得じゃない??」と食欲全開で予約したのですが、3人前でステーキ1枚だったりして、私たちなら2人で十分の量だね!と笑った楽しいランチでした。
「静安静安暻阁酒店(Ginco Hotel)」というホテル内併設のレストランです。夜はバーにもなるそうで、和を感じる内装・・・。
後で調べたら、ルーブル美術館を手掛けた設計グループが「和風」「禅」をテーマにこのホテルの設計をしたんだそうです!ホテルは中国最大手ホテルグループ・錦江ホテルのシリーズ。開業は昨年とのことで、道理できれいだったわけです。
お店情報はこちら。
お腹も膨れ、私たちは静安寺駅方面へ歩くことに。
目次
お店隣に気になる「弄堂」が!
歩いた道は胶州路 (Jiāozhōu lù) 。ここはかつての公共租界だった場所・・・
出てすぐのところに気になる建物が。ん?赤レンガ壁?んん?黒塗りの扉が見える・・・
↑胶州路から見えた感じがこんな風景
これは「弄堂」という、上海の旧時の集合住宅。現存するものは大体築80~100年程度です。
とここであしんの「上海ほじくり(街歩き)」欲が出てきました!
この友人も私を理解してくれているので、
あしん「ちょっと、ここ入ってもいいかな?」
友人「いいよいいよ、中まで入っちゃって!」と。
わーい。
というわけで、気になる弄堂の中へレッツゴー。1947年の古地図で見るとこんな感じに探訪します。
1923年頃築「通業里」
史料によると、
「通業里」は1923年頃建造の旧式里弄。2階建×12棟、31世帯约120人が住んでいるという事です(2018年現在)。
「旧式里弄」は、基本的に石枠の黒塗りの扉、西洋建築と江南地域の伝統建築の融合が特徴の「石庫門」。
その後時代が進み、石庫門をベースに採光や通風、水回り設備などが改良された「新式里弄」があります。
この黒塗りの扉は石庫門の特徴だけれど、手前は後でリフォームした感じ。真ん中も窓?が追加されてますね。
この建物は割にシンプルですが、石庫門の見どころである扉周りの装飾が西洋を感じますね。こういう細かいところ見るのが好きです。
更に奥は、古地図上では別の名前の弄堂「聚賢里」です。
1923年頃築「聚賢里」
このアングルで見ると、赤レンガ造りの三角屋根で西洋式の邸宅を思わせますね。
更にこの小道を先に進みます。
史料では、
1923年頃建造。新式里弄。二階建て建築×6棟、住民30世帯、約120 人(2018年現在)。
とあります。手前の「通業里」と同時期に建てられ、外壁は赤レンガ。もうほぼほぼ同じなんじゃないか~と思っちゃいます。
「新式里弄」とありますが、「通業里」よりも扉の感覚にゆったり感があるものの、黒塗り石枠の扉は洋風な感じを漂わせた石庫門ぽさもあり・・・面積や中の水回りの設備などに違いがあるのでしょうかね。
扉はひとつですが、史料による1棟に5世帯、約20人が住んでいる計算になります。洗濯物を干す場所が十分にないため、こうやって外に干すことになります。
よく上海の古い街並みを撮影していると、布団や洗濯物が写り込みます。私はそれも「味」と思い、好きな景色です。
奥に、裏口側に住むお子さんかな?かわいい小さな女の子が座ってました。
ポストの数はこの建物の中に住む世帯の数です。9つありますね。中はかなり仕切られた感じになっていると思われます。
扉外には使い古された感がある流し台が。現在は建物内で水道が使えるようになったのか、蛇口は見当たりませんでした。
更に路地を進んでいくと・・・
弄堂奥にたたずむ邸宅
弄堂の一番奥で邸宅に行きつきました。
弄堂を歩いていくと、このような邸宅に行き当たることがしばしばあります。この邸宅は弄堂を建設したかつてのオーナー、いわば大家の家だったりすることが多いです。
弄堂の中でも閑静で一番いい場所を選んで建てているそうですよ。
今は中が分割されて多くの人が住む集合住宅として使用されています。
ここまで行ったら突き当りでこの先行ける場所がないので、元来た道を引き返しました。
胶州路はまだほじくりスポットがありますが、別記事に続きます。
【あしんからのお知らせ】
11/17(水)に「上海街歩き」をテーマにトークショーを開催します!
興味ある方、ぜひご参加を~。

また11/22(日)には、あしんの先輩が主催する中国語スクールのオンライン秋フェスタにてあしんがゲスト出演し、上海ほじくりの魅力について話します!詳細はまた追い追い発表します~。