こんにちは!阿信です。
ここ半月ほど私だけでなく、我が家のみんながハマったドラマがあります。
それが、この「都挺好(dōu tǐng hǎo)」。
日本のドラマよりとにかく長い中国ドラマ。こちらは全46話あります。でもだからこその人物や背景描写が丁寧に描かれていて、深くドラマの世界に投入できます。
毎回話が終わるところがもう絶妙で。先が見たくて夢中で次の話を見続けました。
元々阿財が「最近中国のネットで話題になっている」というので見始めたのですが・・・
あれよあれよとハマりました。
半分ほど見終えた時にツイッターで紹介したのですが反響が大きかったです。このドラマの関心の大きさをうかがわせます。
※実際は全46話です
私の今日のブログを読んでこの「都挺好」を見てみよう、と思う方もいでしょうし、また現在進行中で「都挺好」を見ている方が私のブログを見てネタバレしてしまうと、つまらないでしょうから(私、このドラマの情報を取ろうと思いネットを見ていたらウッカリネタバレを見てしまって「おおう・・・やってしまった」だったので。核心ネタだっただけに。 笑)、ここではネタバレに関することは極力書きません。ご安心ください。
目次
ドラマのテーマは中国の「家」
日中国際結婚をした私でもよく感じるのが夫との「家」の感じ方の違い。阿財は「自分の家が何よりも大事」、帰宅してリラックスすると「家が一番!」とよく言います。最近では「我が家の家風を築いていかないとならない」とか言ってくる始末で・・・。
そして義父母をとにかく大事にします。時にはちょっと・・・私よりプライオリティ高くない??^^;と感じることも。親から意見を出されたら、強く反論できず、はいはいと聞いちゃいます。
また阿財は長男なので、義実家で何かあった際に真っ先にお金を出す役割です。私には具体的な金額を言っていませんが、義父の葬儀代やお墓の代金、お墓の場所を決める占い師を広州から呼んだのですが、そのお金も阿財が出しています。
なんで阿財と義実家の関係はこうなんだろう・・・と疑問に感じていましたが、「まぁ、こんなものなんだろう」と、実害がない限り黙認していました。
今回、このドラマはそんな私にとって謎多き中国の家の世界への理解を深めてくれるドラマだったのです。
「都挺好」の主な登場人物とストーリー紹介
ネタバレしない範囲で「都挺好」の登場人物とストーリーを阿信的視点で紹介します。
舞台は上海にほど近い蘇州に住む蘇さん一家の物語。
蘇大強(役者:倪大红)
もうこの方の顔を拝見するだけでニヤニヤが止まらない、それほど強烈キャラな蘇大強。蘇家の主です。
人気者過ぎてスタンプまで作られました。
ただ、こちら・・・役者さんにもドラマ制作再度にも何も許可をとっていなかったため、目下版権のことでもめてます・・・。構わず広告に起用しているお店も現れカオス。
蘇明玉(役者:姚晨)
蘇家の長女にして3人目の子供。不屈の精神で家を飛び出し、ビジネスで成功。責任ある立場にあるので仕事での苦労も絶えず、トラブル続きの蘇家の為にも尽力する。ホントに蘇家は明玉がいて助かっていますよ!お金があるって強いなあ・・・と感じます^^;
何かと苦労が多い役回りで。最後は幸せになってほしい・・・。
蘇明成(役者:郭京飞)
蘇家の次男。ママ(1話で死去)大好きなマザコン&キレキャラ。ドラマ最終版に彼のキレっぷりを逆手にとった策があったのですが、期待を裏切らないキレ模様でした。
蘇明哲(高鑫)
蘇家の長男。中国の名門・清華大学を卒業後、苦学の末アメリカへ留学。アメリカ在住。
この蘇明哲の思考や行動が阿財とソックリ!我が家、義弟が義実家近くに住んでいるという蘇家と同様のシチュエーションなのですが、普段実家から離れている長男が中国の実家でゴタゴタがあると実家近くに住む弟に「ちゃんと親の世話をしなさい」とかモノ申す辺り・・・。「長男として関わらざるを得ない」という妙な責任感も阿財とクリソツでもう、私ニヤニヤノンストップでした。
ドラマの中で着ている衣装も阿財の服とソックリでもうそこもツボ。
と、彼らを取り巻く方々が繰り広げるストーリーになっております。この脇を固める方々もほんと魅力的でそれぞれもっといろいろ話したいけれどここらへんで。
こぼれ話。阿姨(お手伝いさん)の言い訳がほんとに被った・・・笑
ドラマの終盤で、蘇大強が阿姨(āyí:お手伝いさん)を雇うのですが、その阿姨に食材代ごまかし疑惑が発生。
その際の阿姨の言い訳が・・・まぁ、見てやってください。※セリフの訳は阿信によるテキトー訳です^^;
ひと月の食材費が高い事に気づく。3764元は日本円で62,106円。阿姨の食事も含まれているとはいえ、老人と阿姨の二人分の食費にしてはかなり高い。
それを腑に落ちない感じでいると、阿姨はこう話します。
はー・・・だから高くつくのかー・・・(遠い目)
更に、
通常40元前後の牛肉が倍の値段で帳面につけてあります。
これに対する阿姨の言い訳が、
・・・・・
もう、あれ?この話、どこかで聞いたことが・・・デジャブ??
いいえ、デジャブではありません。
私の身に実際起こった事でした・・・
ありました。ありました。こんな話が。
ホワワワーン・・・(回想する音)
私「200元近いの!?今日も高いねー!」
阿姨「何言ってるの。今日はこんないい肉/魚を買ったんだから当たり前よ!」
私「これ外食と変わらないような値段じゃないの!?」
阿姨「赤ちゃんの豆豆、産後のあなたにいいものを食べさせているんだからね。デリバリーや外食よりもずっと健康的よ!」
私「市場で買い物してもこの値段!?」
阿姨「今本当に物価が高いんだから。食材の値段は高くなる一方だし、私たち阿姨の給料も安くないんだよ!」
回想おしまい。
今思い出してもつ・ら・い・・・
もう彼女たちの間でマニュアルでもあるのかいと思っちゃうようなドラマ中の阿姨のセリフにゾクゾクしました。ほんとリアル。
阿信、過去には阿姨とこんなトラブルが。
この時にひょんなことから別の阿姨からタレコミ情報が入り他のこととも相成りモヤモヤ・・・

疑惑を阿姨にぶつけました

そして大バトルを起こして阿姨は去っていきました。

一度は豆豆の情緒不安定?さを疑い、戻ってもらった阿姨だったのですが、やはりごまかしが続き完全さようなら・・・

今はこの阿姨とは完全に関係が切れています。
「豆豆が自分の息子のようにかわいい」、「いいものを食べさせなくちゃ」とか言って情を誘ってきていたんですね・・・今なら分かります。
でも当時の私も過酷な環境下での出産・育児で精神的な余裕もなく、知らず知らずのうちにすっっっかりつけこまれていました。
今は食材は便利アプリで注文できる!
この悪い阿姨に騙されていた当時はネットで生鮮食品が購入できるサービスがそれほど普及していない時期でもありました。
今でしたら、この盒马(hémǎ)や
叮咚买菜(dīngdōngmǎicài )といった、
スマホアプリで実に手軽に肉や野菜、果物などの生鮮食品が手軽に購入できます。最速30分弱で届けられますし。値段もスーパーと比較して非常に高いわけでもありません。
我が家は今も週6日で阿姨を雇っており時に料理をしてもらいますが、食材は阿姨に一切阿姨に買わせていません。全て自分で買っています。もっぱらネットで購入するほか、時々市場やスーパーに出向いて買っています。
とまぁ、阿姨には常に気を付けておくに越したことはない、が騙されまくった私の結論です。
ちょっとでも阿姨仕事のできに不満を感じたら都度言う方がいい(特に日本人は「要求が低い」とみなされていて、いい加減にされがち)ですし、疑惑を感じたら傷が浅いうちに鉄の心で即リストラしましょう。人口13億いる中国です。阿姨の替わりはまた見つかります。
ドラマ「都挺好」最終話まで見た
46話なんてとてもとても見終われないんじゃないか・・・と思うも、ドラマの世界に引き込まれ、あれよあれよと最終話まで行きました!
全46話見終えました!30話辺りから娘も一緒に。夫は出張で不在がちなので途切れ途切れなものの、40話くらいから一緒に。最終話は家族で見た。日中国際結婚で戸惑う事が多いけど、ドラマで中国の「家」問題について理解を深められたのが大きな収穫。最後は大いに泣いた。家族の絆を大切にしたい。 https://t.co/4bminkqXxs
— axin@上海 (@axin_sh) April 6, 2019
ほんとにね・・・最後は涙なしには見れない話で。夫婦そろって泣きました。
ちょっと色々思うところもあるのですが、これから「都挺好」を見る方のためにもその話は一旦胸にしまっておいて。またブームが過ぎ去ったころにでも考察記事を書いてみたいと思います。
「都挺好」はどこで見れる?
中国にお住いの方であれば、百度検索で「都挺好」を検索すれば出てきて見れます。
動画アプリの「优酷」、「腾讯」、「爱奇艺」でも放映されています。
日本にお住いの方、ツイッター情報ではYouTubeにUPされているそうです。
中国のドラマはオール字幕付きなので、中国語学習者にもとっつきやすいのがいいところ。日本人とは違った中国の「家」の理解を深めるにはもってこいのドラマです。