家庭教師の先生が来てから学業がV字回復した六斤。
その報告をすると先生も喜んでくれました。春節前には「色んな生徒を見てきたけれど、こんなに早く成績が良くなったのは六斤が初めてだ。はい、コレ。」と、六斤にお年玉の袋をくれました。六斤、「わぁ~」と言って、開けて中身が空っぽで拍子抜けしてました。笑
そう、この時からこの先生は若干「??」な人だった・・・。
先生は生徒に楽しんで勉強をしてもらいたいと思って、ちょっとしたお菓子を持ってきてます。例えば、宿題の1科目が終わればこのお菓子を食べていいとか。先生がやり終わった宿題を添削している間、六斤はお菓子をモグモグやっています。
先生の指導法にいたく感激した私は六斤の友人ママが「うちの子、宿題が遅くて・・・」と言うのを聞いてすかさず先生を紹介。
実は我が家、ちょっとした経緯があって授業料が1回150元(1時間半)なのですが、これはかなり相場より安いそうで、ほかの人にはもっと高い値段でないとしないという話しの為、そこは私も心得て200元と話していました。友人のお子さん宅の、同様のキャリアの家庭教師は260元というのも聞いたことがあります。200元でもまだ安いみたいです。紹介した先では「楽しそうに勉強している!」とびっくりしたそうで、我が家より多い週3回依頼するほどでした。
春節明け。新学期始まって以降も六斤の居残りなし記録が続きます。この頃から先生が持ってくるお菓子の量が右肩上がりに増量。
ある日の持ってきたお菓子。
色々ごっちゃに持ってきてます。なんかね、パンとか3種類ありますけれど!きれいに切ってありますが、この大きさや包装の状況を見ると、も、もしかして食べかけ?と思ってしまうような・・・
しかもこれだけじゃない。
南瓜餅とこの季節の食べ物、青団(草団子)です。
そうだった、この日は六斤の大好物「たこ焼き」を持ってきてたんだ。たこ焼きは授業時間内に食べたので写真にはありません。
当然ながら一回の授業で食べきれる量ではなく、特に六斤、餅が大嫌いなので私が引き受け・・・。
六斤が「これ今食べない。ママにあげる」と言うと、先生はリビングにいる私の元へ来て渡すんです。「六斤母亲(母親)」と言って。大抵の人は子どもの母親を日本語同様「〇〇(子供の名前)妈妈(ママ)」と呼ぶものなのですが、この先生は私を「母亲(母親)」と呼びます。日本語の感覚ですと「母上」のような感じでしょうか。もんのすごい真面目な人なんです。
しかしこの先生のおかしさはこれにとどまらない・・・。
お菓子の他に物もくれます。
ええ、ガラクタ・ゴミに等しいものを!!
これは上の食べ物の写真と同日に貰ったものです。
ご丁寧に「镇纸(文鎮)」と書かれた文鎮・・・なんでしょうね、2つ。特に白い石?タイルっぽいのなんてこれで3つ目ですよ!これまで镇纸(文鎮)って覚えたことなかったのですが、これでいっぺんに記憶しました。ありがとう、先生。
どこかの写真館の封筒。
先月奥さんと行った雲南旅行のホテルのカードキー入れている紙のケースにツアーの時に首にぶら下げたであろう目印。裏にはこれまたご丁寧に六斤のフルネームが。
そして極め付けが電気シェーバー。これ、すでに壊れています。私が様子を見に六斤の部屋に行ったとき、先生は六斤の宿題の答え合わせをし、六斤はこの電気シェーバーを顎にあてて髭剃りの物まねをしていました。仰天して「何してるの?」というと「先生がくれた。」とな。先生はニコニコして「私たち中国人は物を大事にするんだ。この壊れた電気シェーバーも文鎮になる」と更に斜め上行く話をしてくれました。
ええ、この写真の物、文鎮2つ以外は全て翌日ゴミ箱行きです。
この他にも。
別の日にくれた。これはカレンダー。ハイ、10年くらい前のです。
カレンダーをくれるのはこれで3回目なので私も「ハイハイ」という感じで。
「(スターの写真があるので)この部屋に貼ってポスターとして使える。使わなければ教科書を包むブックカバーにできる。」
・・・・・そりゃ確かに中国の学校は教科書にブックカバーつけますよ。でも今はビニールの専用のブックカバー売ってますから!今時カレンダーの裏紙を教科書のブックカバーにしている生徒はいない!阿財の実家で見た阿財の教科書がそういえばカレンダーの裏紙だった、そんなレベルの話なんですよ!!
これまで2回のものは即ゴミ箱行き。
で、今回中を確認もしていなかったこのカレンダー(の裏紙)。
このブログのネタにしようと麻ひもを解いて中を見たら・・・
なんかちょっときわどくない??こんなの子供にあげるの??
・・・・・・
またある日には
どこかのファーストフード店のもの?大量の少量パックのケチャップを・・・私ハインツのケチャップが好きで買い置きしてるんです。かなり間に合ってます。
その他、毎度の如く裏紙を大量に持ってきます。六斤の計算用紙は小学校卒業まで間に合ってます、という量です。毎回先生が来た翌日はゴミの処分。アイは「あの先生頭がちょっとおかしい」と言っています。
もう~なんなの!!何も持ってこなくていい!ただ六斤に勉強を教えてくれればいいのに!!
そして春節明けに、前に先生を紹介した例の週三回行っていた友人ママが先生に連絡をよこさない。きっともう自分を雇う気がないから誰か紹介してほしい。と言うので、マンションの住民グループチャットに「こんな先生いる。興味ある方私に直接メッセージを」と紹介したところ、結果4人の生徒が増え・・・私、こないだ意地汚く1コマ200元として計算したのですが、私の紹介でこの先生、ひと月に我が家含め7000元くらい学費が入ることになりました。
これにいたく喜んだ先生。「妻もあなたに感謝している。」と。「六斤を自分の孫のように思って一番かわいくて一生懸命指導している」と言ってくれ、私も「ありがとうございます」と返事しました。
このお土産攻勢に「ちょっと困ったなぁ」と思いつつ先生の指導法はいいには変わりないのでそのままお願いしています。
一週間前のことです。六斤の部屋で授業をしていた先生がリビングにいる私のところへ例の如く「六斤母親」と来、
驚くべき話を持ち掛けてきたのです。
続きが気になります!!!!
いい人なんだか、何か裏にあるのか。。。。