前回のブログに関連してですが
2歳5か月で中国語の素養ゼロで中国に渡った六斤に中国語を話してもらうために一番私が気を付けたたった一つのこと。
目次
母親自らが中国語を学ぶ姿勢を子供に見せた
それは
母親自ら中国語を学び、下手なりにも積極的に使う姿勢を子供に見せ続けるようにした。
です。
幼児期の六斤は非常に内気で慎重派。絶対に冒険はしないタイプ。そしてナイーブで泣き虫。
中国の幼稚園に入園したのは広州在住時の2歳7か月の時でした。
幼稚園の先生は「子供は半年もすれば中国語を理解する」と言っていましたが、
入園から半年、毎朝の如く泣いて登園しました。当時隣に親しくしていた中国人家族の息子さんも一緒に登園していましたが、やっぱり半年くらい朝泣いてましたね^^;
私も色々思い悩んだのですが、「お迎えの時に泣いていなければ深刻なものではない」という話を聞き、お迎えはニコニコだったので「まぁ大丈夫かな」と思っていました。
現地幼稚園入園後も中国語を話さない子ども
「中国語を理解する」と言われた半年が過ぎましたが、六斤、相変わらず私や阿財とも日本語で話しますし、自分からはまず中国語を話さない。
先生に聞くと「六斤はおとなしいけれど、ちゃんと先生の言っていることはわかっている」と。お遊戯会などではちゃんと指示通りに動いている様子なのでちゃんと聞き取れている模様。
中国人のお友達と二人きりになった時にちょこちょこ中国語を話すのを私がやっと聞ける、という感じでした。
語学学校に通って本格的に中国語を学ぶ
その時に
私が中国語に積極的にかかわっている様子を見せて、中国語に対するポジティブな気持ちをもってもらおう。そしたら内気な六斤もすすんで話せるようになるかなと。
(当時)内気な六斤を守るためにママがどんどん中国語を話すよ!という気持ちを感じてもらえたらなぁと。
おっし、ちゃんと中国語を勉強しよう、手始めはHSKだ、と語学学校へ行ったら「5級受験相当」と言われ、試験対策講座を受けました。中国語の勉強は面白いし、習ったことはすぐに使えるので楽しい。勉強するほど中国人とのコミュニケーションができるようになってくる、生活に不便がなくなる。いいことづくめ。笑。
なるべく六斤に私が中国語を勉強している姿、中国語って面白いんだよ!という話をしたりと中国語に対するポジティブな印象を六斤に感じてもらおうとあれこれしていました。
その関連で中国の子供向けラジオ番組を六斤と聞くようになったのですが、これを聞いたおかげか?私の中国語の先生、エビ先生に「六斤ちゃんはすごいきれいな中国語の発音をしている!」と驚かれました。
現地幼稚園入園1年半で中国語を話すように
あ、この子中国語がそんなに不自由なかったんだと実感したのは1年半を過ごした広州を離れて再度上海に引っ越し上海の幼稚園に入って数か月後です。
実に現地幼稚園入園後1年半以上かかって中国人のお友達とペチャクチャ屈託なく中国語で話す六斤を見ることができたのでした。
日中バイリンガルを維持するために
中国語に対するポジティブな態度を取り続けてはいたものの、六斤に対しての言語はあくまでも日本語。六斤小学校入学前は私もその点は相当気をつけていました。そして「ママ、中国語分からないから日本語で話してくれる?」と六斤が中国語を話してもわざとすっとぼけてました。
小学校に入学以降は毎日国語の授業があるため、六斤の中国語力がまた数段UPし、読み書き能力がめきめきつき、今は中国語の子供向けの本や漫画はピンインなしでも読めるように。2年生の後半にもなるとこんなになるの?!と驚くほどになりましたよ。
そして阿財との会話が完全中国語化。気を許すと私との会話が中国語日本語のチャンポン・・・私→六斤が日本語、六斤→私が中国語という、日本人、中国人のどちらから見てもおかしな言葉で話す親子です。今は日本語力をいかにキープするかが課題になってきました。
私が中国語を勉強するのは子供の中国語の為
先月HSK6級の結果が出ましたが、私が中国語を勉強し続けるたのも、六斤の中国語の為、と言っても過言ではない。第一、私は親ができないものを子供に押し付けて勉強させるのは嫌いなんです。親が中国語を学び、使う様子を見て六斤なりに感じることもあるかな?と思っています。
近年は六斤に中国語の先生をしてもらったりもしています。お小遣い稼ぎにと30分10元で朗読練習をしてもらったりも。最近は普段の勉強が忙しくてしてませんが、「中国語を話せることはいいこと」「ママにもどんどん教えて欲しい」と中国語を話せることを前向きに感じてもらうようにしてます。
外で中国語が多い分、家庭内では日本語推奨
しかしその一方で日本国籍オンリーの六斤、日本に帰国する予定は当面なくても日本語もちゃんと話してほしい。我が家は日本語ももちろん推奨しています。
家族3人の会話はなるべく日本語で。中国と日本、政治的にゴチャゴチャあったりもありますが、私からも阿財からも六斤に外で日本語を話すことを禁止したことはありません。
一度広州に住んでいて市内でも反日デモがあった際、阿財が私に「外で日本語を話さないように」「日本人であると知られないように」と言ったことがありますが、六斤に対してはそんな要望をしたことはありません。(よほど関係がぎくしゃくして身の危険を感じる時はまた考えますが)。
タクシー、レストラン、六斤の登下校の道すがら、小学校で六斤を迎えに行った時も同級生の前で六斤と私は普通に日本語を話します。なので、クラスメイトも六斤は日本語を話せることを知っていますし、最近は六斤、クラスメイトに「ひらがなを教えて欲しい」と言われ、週一回先生やっているそうです。
日頃の中国現地校の勉強+日本語の勉強で確かに負担は普通の子供と比べてあると思います。まだそんな文句言われたことはありませんが「日本語の勉強の勉強なんでしなきゃいけないの?」と言われたら「中国人パパ、日本人ママなんだから二つの言葉を知って当たり前」と言い切ろうと思ってます。
まぁ日頃から「二つの言葉、二つの国を知っている事は素晴らしい!あなたすごい!」と伝えていますし。私が中国語を勉強してきたことも六斤は知っているので「ママも中国語を勉強している。六斤も一緒にがんばれ」とも言えますね。まぁ、六斤は私のはるか彼方上の中国語能力を身につけてしまいましたが。もう私が六斤の中国語に対して特別に何かを働きかける必要はほぼない状態です。むしろ日本語の方が危うい・・・。笑
子どもが抱く中国のイメージに親が干渉しない
また中国語と関係して、中国についてですが、日本人の多くは中国にやはりネガティブイメージの方が大きくなりがちですし、日本人ですからどうしても中国との比較の時は日本びいきになってしまいます。そのことが六斤の中国語を話す意欲に影響するのではと思ったことがありました。
なので、私は六斤に中国を全否定することを言う事は避けています。日常生活で例えば店員の態度が悪いなど、あったまくる時もあります、六斤の面前で中国語で文句をギャーギャー言ったこともあります。
でも。そんなときも絶対に「だから中国(人)は・・・」「中国(人)はどうして・・・」と全体を否定することは言わないようにしています。
日中間で対立している事柄、政治的な話などは「ママは(日本人的に)これが正しいとは思うけれど、それぞれの主張がある。どちらが正しいとかは六斤が大きくなったら自分で考えてもらいたい。」と、自分の中の正しさや結論を六斤に押し付けないようにしています。その逆も然りで過度の日本持ち上げや日本バッシングもしません。
「日本/中国の〇〇はいいよね」「日本/中国の〇〇はちょっとよくないよね。こういうところは日本/中国の方がいいよね。」程度にしておいてます。あとは稀に冗談チックに批判するときもありますが、シリアスにはしません。
それもこれも六斤のルーツが日本と中国半々、どちらも大事にして欲しいという気持ちからなのですが、どれだけ伝わるかな?私なりの日中子育ての試行錯誤はまだまだ続きます。
今日の話題は同じでした。
うちは息子が言葉の障害を持っていた為、2歳で診断されてからは日本語をストップして英語だけの生活に。
日本語を教えれなくなるのは悲しかったけど、ここで生活して行く上でしょうがなかったですしね~。
でもってお互いの国のネガティヴな事は言わないようにしてたし、戦争についてよく話すようになりましたね~。