LDRにて分娩監視装置をつけられるとナースは立ち去り、阿財と私の二人が残りました。
し~ん
からの
陣
痛
キ
ター!
目次
まずは本当に陣痛かの確認から
私「痛い!腰さすって!」
阿財「この装置着けていてさすっていいのですか?」
私「ダメなんて言われてないじゃん、さすってよ!」←必死
阿財「・・・・(黙々とさする)」
するとナースがやってきて
ナース「今動きましたか?装置をつけている間は動かないでください。」
ダメなのか~すみません・・・つらいのねん
この時気づきましたが、LDRの分娩監視装置のデータはナースの控室で見れていたのです。ハイテク~。
というわけで孤独ないきみのがしに方針転換。
六斤のお産の時に教えてもらった方法
痛みが来たら目を開けて深呼吸。「痛い痛い!」とか大声で言ってはいけない。
不異議な事に落ち着いて深呼吸をする方が早く痛みの波も過ぎるんです。
ワー、イタイイタイ!(。>0<。)なんて目をつぶってやると絶対ダメ。そうすると長く痛いのです。ここ、大事なポイント
入院決定
【AM3:30】
暫くすると若い男性医師とナースがやってきました。
この病院で初めて見る男性医師です。
ナースは分娩装置を外し、男性医師は子宮口の開き具合の確認のために内診。
日本では「グリグリ内診」と言われる、妊婦健診後期にされるイターイ内診ですが、国際和平の妊婦健診では最後までなく、今回がお初。
私「今陣痛で痛いです・・・」
医師「陣痛が来ている時が確認しやすいです。」と言いながら内診。
オイ、痛いよ!と殴りたいくらい痛かったぁ。
陣痛と内診の痛さのダブルパンチでした。
医師「2センチですね」
※中国ではこの内診時の単位が「指」ですが、2センチの解釈でいいですよね?
ひえー。こんだけ痛いのに2センチか・・・10センチ開いたところでお産だからまだまだかかりそうだな。六斤の時はなかなかお産進まなかったしね。
以降は前金払ってから!
医師「入院しましょう。すみませんが、この後の処置は全て入院手続き終了後にします。」
と言って医師は立ち去りました。彼を見たのはこの一回きりでした。
というわけで阿財、入院保証金3万元(約50万円)支払いの為に出ていきました。退院時精算です。
さすが中国の病院。前金制です。
阿財が戻ってくるまで、一人で陣痛を耐えねばなりません・・・。
その間ナースが幾度か様子を見にやってきましたが、私のいきみ逃しを見て
「アラ、よくできているじゃないの」と言ってました。
まぁね。二回目だし・・・
阿財が戻ってきたので陣痛の度に
「さすって!」
「もっと強く!」
「手の動きを止めない!」とスパルタわがまま放題(笑)。
しかしなんでか阿財が近くにいると陣痛の痛みが増したように感じる・・・。
さすってくれれば痛みは和らぐのですが、あの人がいると気が緩むのか痛みの度合いが増したように感じました。お産が進んだのもあるんでしょうけれど。
無痛分娩を希望するも血液検査必須
【AM4:00】
ナースが来て「無痛分娩希望ですか?」
私「そうです!」
頼むよ~
ナース「では血液検査をして検査の結果が良ければ麻酔を打ちます」
採血。血液検査は2種類あるとのことでした。
そのあと助産師が来て内診。子宮口は5センチとのことでした。
助産師「今の痛みは辛いですか?」
この時私は「まぁ、大丈夫です。」と応えました。
思えばこの時に「痛い、死にそう、もうダメ」と言っていたら検査結果を急かせて麻酔打ってくれたのかも・・・と思います。
その後はちょくちょく助産師やナースが様子見に来、お産の準備をし始めました。
私は陣痛の合間に家族や友達に「陣痛来た入院した」のお知らせを送りました。
↑足元では色々用意されていきます。
経産婦だからお産の進みが早い!
【AM5:00】
助産師の内診。子宮口7,8センチとのこと。
私自身も「え?30分前に5センチで今7,8センチ??今回は結構進みが早いな・・・」と思ってましたが
助産師「お産に入りましょう」
彼女が自らベッドの足元部分を組み立て、分娩台に換え始めました。
わわっ、早い!
私「ええ?もうですか?子宮口は10センチにならないとお産じゃないでしょう?
えっと、麻酔は?」
助産師「まだ検査結果がひとつ出ていません。夜間なのですぐに出ないんです。」
私「検査結果が出るまで待ちます・・・」
もしかしてさっき「痛い?」と聞かれて「大丈夫」と言ったので油断させたのかもしれないと思い、
私「私、痛みに弱いんです。麻酔がないと心配で・・・」と泣き落とし作戦に出ましたが、検査結果は出てこず。
↑さっきの写真の部分拡大バージョンですが・・・私、この包みの中に麻酔が入っていてちょっと待てば打ってくれるだろうと思っていました。。実際この中に麻酔があるかは知りませんが。
あれよあれよと言う間にお産
助産師が「もういきんでいいんですよ」
と、足載せ台に私の脚を載せました。
ま、まじで?
私の心の中「えーっ・・・待ちたいんだけどなぁ。」
第一、陣痛も1分間隔よりは長そうだし、そこまで極限に痛い気もしないぞ。今いきんでいいものなのかな?と思っていたら
陣
痛
キ
ター
私「アイタタ・・・」
助産師「はい、いきんで!!ウンチするときみたいに力を込めて!」
本当にこう言った。「大便」とはっきり言ってました。
私「(えーウンチ?今いきむの??どうせ時間かかりそうだけど試しに)うーんしょ」
といきんだところ
助産師「上手い上手い!赤ちゃん降りてきましたよ!」
えっ!こんなんで大丈夫なの!?まじですか
助産師「はい、次の陣痛が来たらまたいきんで!ウンチするときみたいに!!」
私「来た来た・・・」
助産師「はい、しっかりふんばってー!!」
私「・・・・・(いきむ)」
助産師「はい、上手い上手い上手い!赤ちゃん降りてきた!」
とそうこうしているうちに助産師の手により破水
私「破水しましたね」
助産師「そうですよ!陣痛きたらいきんでくださいね!」
私「イタタ・・・」
助産師「はい、しっかりふんばってー!!ウンチするときみたいに!!」
もうなにこの人、ずっとウンチウンチウンチって。
待望の赤ちゃん誕生なのに頭の中ウンチばっかりだわ!
もうこうなったら、このウンチをどうにかしてひねり出すまでだ。
六斤のお産の時はウンチなんて言葉ついぞや聞かれなかったのですが。
さすが日本、お上品です。
出る出る出る!
助産師「もう頭がここまで来てますよ~もう5分くらいで出産ですね」
えええ???頭来てるの?全然予想より早いんじゃん。
阿財の方を向き「もう5分で??早い~」
ナースが赤ちゃんを載せる台と服を用意。ああ、あれに赤ちゃんが載せられてあの服を着るのか・・・と思いました。
さあもうひと踏ん張りで出すのだ!!
ぐぐぐぐ・・・といきみます
助産師「ハイ!さらに降りてきた!」
あ、ちょっと待って。会陰切開どうするんだ。尋ねると
助産師「前回切開してますよね。切らなくて大丈夫そうなのでこのままいきます。私の指示通りにいきんでください」
いやそれは切った方がいいだろう・・・裂けたらどうするの?!
と思っているうちにまた
陣
痛
キ
ター!
ぐぐぐ・・・といきみ・・・
なんか出てきた感じが。
私は助産師の「はい、いきまなくていいですよ~」という言葉を待っていたのですが
助産師「フッフッフーと何回も軽く息をして、軽くいきんでください」
うわっ、その注文すんごく難しいぞ。
しかも出た感じがするのに陣痛がまた・・・思わず力を込めていきんでしまうと
助産師「ダメダメ!今そんなにいきまない!軽くです!」
この指示が一番このお産の中で辛かったです。
で、フッツッフッフッフしているうちに
オンギャーオンギャーと。
遂に豆豆が産まれました。
時計を見ると5時半ちょうどでした。
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え?
じゃぁ麻酔なしだったんですか?
すごーーい!
でも私未だに思うのが、娘は麻酔なしでも大丈夫だったかも・・・と。
すごく小さかったので。
六斤ちゃんの髪ってあんなに長かったんですね~。
娘も2回やりましたが、ポニーテールに出来なくなるのでもうしたくないんですって。
六斤ちゃん、偉い偉い!!
おばちゃんが褒めてたってお伝えください。